ベスター

『ゴーレム100』 アルフレッド・ベスター

これは恐るべき作品だ。 二十二世紀の超格差社会<ガフ>。スラム化している一方で、富裕マダムがお遊び降霊術をやっている滅茶苦茶な社会。なぜそんなことになっているかというと、 豪勢な<オアシス>のなかで守られた生活を送ることができ、(中略)ガフ…

ネタかぶる

まだ途中だけどやっぱり『ゴーレム100』面白い。いかにもベスターらしいネタ満載で。 ところで『ゴーレム100』は<欲求不満有閑マダム(中略)が戯れに降霊術に手を染める>話(山形さんの解説より)から始まるが昨日TVで観た映画が偶然同じ冒頭だったので驚…

『コンピュータ・コネクション』

他の長編より軽いとの漠然とした印象を事前に持っていたが、意外とアイディアの密度が濃い。実は一読で十分に消化しきれていないが、コンピュータの反乱に立ち向かうヒーローとそのラブロマンスといった図式がふまえられていてらしい仕上がり。一般的に言わ…

ゴーレム降臨トークショーat神田三省堂

いやあ参加してよかったあ! まず滝本誠さんと柳下毅一郎さんが壇上に登場。ウォーミングアップにリンチとベスターの共通点について。キーワードは“フーガ”だと。次に滝本さんのSFとの出会いの頃の話。ディックの本を持っていると女の子に逆ナンされるとい…

ゴーレム降臨に備えて

まだゴーレム100を手にしていないが、降臨に備え『虎よ、虎よ!』を再読。いやこの暴走暴発の名作には今更ながら驚かされる。まずは復讐譚というフォーマット自体が盛り上がるし、金持ち文化の悪趣味ぶりやら意外とスクリューボールコメディっぽい演出やら結…