マンガ、海外コミック、アニメ

『青い薬』 フレデリック・ペータース

主人公はジュネーブの漫画家。旧知の女性に再会し、意気投合してつき合いはじめる。それはどこにでもある男女の出来事なのだが、女性はその息子と共にHIV感染者だった。 自伝的な作品らしい。愛する女性を支えながらも感染に怯え、連れ子への対応にとまどう…

映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』

元怪盗で今は平和に3人娘を男手一人(+バナナ生物ミニオン)で育てているグルーが反悪党同盟の捜査官ルーシーと世界を揺るがす陰謀をつきとめる話。(吹き替え版、2D) 前作は観ていないのだが、ウェルメイドなファミリーコメディでギャグのテンポが良く大変面…

『アル中病棟』失踪日記2 吾妻ひでお

失踪日記2 アル中病棟著者 : 吾妻ひでおイースト・プレス発売日 : 2013-10-06ブクログでレビューを見る» 吾妻ひでおの傑作自伝漫画『失踪日記』の続篇。失踪の話中心であった前作で終盤に少し出てきたアルコール依存症治療の入院中の話の詳細が描かれている。…

『闇の宴 酒天童子異聞』 永井豪

闇の宴―酒天童子異聞 (中公文庫―コミック版)著者 : 永井豪中央公論社発売日 : 1997-01ブクログでレビューを見る»「手天童子」の作者永井豪が、“酒天童子”説話の謎を追うという漫画。いったい“酒天童子”の正体は誰だったのか。永井豪によりラストに明かされる…

『海街diary5 群青』 吉田秋生

海街diary(うみまちダイアリー)5 群青 (flowers コミックス)吉田秋生小学館発売日:2012-12-10ブクログでレビューを見る»鎌倉に住むわけあり四人姉妹が主人公のシリーズ。今回も安定したクオリティだが、病や死についての話が中心。ちょっと個人的に身につま…

『三国志』 横山光輝

三国志全30巻漫画文庫 (潮漫画文庫)横山光輝潮出版社発売日:2002-11-01ブクログでレビューを見る» 今更ながら三国志初読。まず名高く分かりやすそうなこれにしてみた。 さすが名作、抜群に面白い。以下雑感。 ○全体の概観 ・なかなか孔明が出てこない(30巻…

『L'INCAL アンカル』 アレハンドロ・ホドロフスキー:作 メビウス:画

L'INCAL アンカル (ShoPro Books)アレハンドロ・ホドロフスキー小学館集英社プロダクション発売日:2010-12-21ブクログでレビューを見る» BD(バンドデシネ;フランスのコミック)が日本の漫画に影響を与えたらしいことは知識としては知っていたけど(画のメビ…

『旧約聖書 創世記編』 R.クラム

旧約聖書 創世記編R・クラム静山社発売日:2011-09-13ブクログでレビューを見る» 1960年代のアンダーグラウンド・コミックの創始者として知られるR・クラムによる創世記。活字・コミックいずれでもちゃんと聖書を読むのはじめてだが期待通り面白かった。 内…

『大奥』 よしながふみ

大奥 7 (ジェッツコミックス)よしなが ふみ白泉社発売日:2011-06-28ブクログでレビューを見る» 既にティプトリー賞を受賞している作品で、遅ればせながら読了。噂以上の傑作。 罹患者がほとんど若い男性で異常に死亡率の高い架空の伝染疾患(赤面疱瘡−あかづ…

『地を這う魚 ひでおの青春日記』 吾妻ひでお

地を這う魚 ひでおの青春日記 (角川文庫 あ 9-3)吾妻 ひでお角川書店(角川グループパブリッシング)発売日:2011-05-25ブクログでレビューを見る»『失踪日記』系統の自伝漫画。若い頃のアシスタント時代の話をこの人ならではのシュールなアレンジで描く。当然…

もう一度『ファン・ホーム』について

先日、『ファン・ホーム』について書いたけど、あらためて考えてもすごい作品だと思うのでちょっと補足。(多少のネタばらしになってしまうので、興味のある方は是非作品の方を読んで下さい) この作品の特徴は文学作品からの引用が目立つこと。ともするとそ…

『キック・アス』 マーク・ミラー

キック・アス (ShoPro Books)マーク・ミラー小学館集英社プロダクション発売日:2010-11-19ブクログでレビューを見る»ぼんくら高校生が突然ヒーローを志すうちに真の凄腕ヒーロー父娘と出会う、昨年公開された話題の映画の原作。さすがに原作だけあって、映…

『ファン・ホーム ある家族の悲喜劇』 アリソン・ベクダル

ファン・ホーム 〜ある家族の悲喜劇〜アリソン・ベクダル小学館集英社プロダクション発売日:2011-03-16ブクログでレビューを見る»副題にあるように家族についてのことが描かれているコミックである。柳下毅一郎さんがブログで紹介していることから、フツー…

『バットマン:キリングジョーク 完全版』 アラン・ムーア ブライアン・ボランド

完全版といっても初めて読んだわけだが。 表紙が全てを示している話だなあ。狂気のジョーカーの深層に迫ったという作品。 アーカム・アサイラムを抜け出したジョーカーの狙うものとは。並行して語られるジョーカーの過去が物悲しい。 もう一編の「罪なき市民…

『フロム・ヘル』 アラン・ムーア作 エディ・キャンベル画

読みましたよ、取り合えず本編だけだけど(<付録>はまだ)。いやこれは名作。スケールのバカでかい強力な妄想力から生まれたとんでもない作品。切り裂きジャックの事件については全くといっていいほど知識がなかったし、異常な分量を誇る<付録>もちらっ…

『バットマン:ロング・ハロウィーン』

『ウォッチメン』が凄く面白かったので、他のアメコミも読んでみようと思い、こちらも面白かった映画‘ダークナイト’に大きな影響を与えたという本書を購入。 犯罪の絶えないゴッサム・シティに起こったハロウィーンから始まる連続殺人事件。事件を追うバット…

『栞と紙魚子』?〜? 諸星大二郎 

テレビドラマにもなった有名シリーズだが、マンガ全般にご無沙汰だったので、これが10年以上も前からある諸星大二郎のシリーズものだとは割合最近まで知らなかった。数ヶ月前に読んだ自選短編集の中の「生首事件」で、シュールでコミカルな要素がいい感じだ…

『ウォッチメン』 アラン・ムーア&デイブ・ギボンズ

さて読み終わった。まずびっくりしたのは活字が多いこと、それから実に絵がカラフルだということ。細部まで描きこまれ絵、複雑な構成(コミック内エッセイ、コミック内フィクションといった具合の入れ子構造あり)読み進むのに予想以上に時間がかかった。 とい…

‘崖の上のポニョ’

先日、子供と観に行った。もう既に各所で語られているものだが、やはり面白いですね。 うっかりと浜辺へ上げられてしまった<魚の子(?)>ポニョが、その時に助けられた宗介くんのことを好きになり人間になりたいと願う、というお話。 宗介くんは5歳という設…

雑記

既に各所で話題の番組。 10/21(日) NHK教育テレビ 22:00〜 ETV特集『21世紀を夢見た日々〜日本SFの50年〜』 忘れずチェックしないとなあ。 某日本SF名作をもじった番宣のCMが感慨深かった。どのぐらいの人が理解できるか知らんが。 それから本の雑誌の大森…

『今日の早川さん』

結局買ってしまった。 ああこんなSFファンになってはいけませんよ、若いひとたち。それにこんなSFファンばかりではないはず。そのはずなのだが・・・。 とってもおもしろかったです

『壊色』 町田康 と ひでお

町田康ははじめて読む。友人からもらったのだがいったいどんな人間と思われているのか。それはともかくも散文のような詩のようなミュージシャンらしいリズム感のある文章が並ぶ。無理やり分けるとすれば第一章と第二章はエッセイ、第三章は日記、第四章は・…