円城塔

『道化師の蝶』 円城塔

道化師の蝶円城 塔講談社発売日:2012-01-27ブクログでレビューを見る» 第146回芥川賞を受賞。円城塔は主にSF畑を中心に活動を開始し、トークショーやイベントでもたびたび見かけている方だけになぜか自分のことのように嬉しくなってしまった(いつも礼儀正し…

『NOVA3』書き下ろし日本SFコレクション 大森望責任編集

NOVA 3---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)大森 望河出書房新社発売日:2010-12-04ブクログでレビューを見る»とり・みきの万物理論が入ってることを知り、NOVA2をとばしてこちらを先に。これも読み応えのある作品が並んでいる。「万物理論[完全版]」…

「NOVA 1」 大森望責任編集

書き下ろし日本SFコレクションである。一昨年あたりからまた少し現在の日本SFを読み出したような人間にとって、こうしたアンソロジーは有難い。短篇好きだし。(以下特に面白かったものに○)「社員たち」北野勇作 敵の攻撃によって沈んでしまった会社を掘…

『超弦領域』 年刊日本SF傑作選2008

2007年の日本SFベスト『虚構機関』に続いて、無事に2008年版の『超弦領域』が登場。して早2か月、ようやく読了。全体の感想は後で。○が特に面白かったもの。※追記9/7 うわ「One Pieces」が抜けてたよ!慌てて入れる。「ノックス・マシン」○法月綸太郎 機械に…

『虚構機関』 年刊日本SF傑作選

筒井康隆による『日本SFベスト集成』で育った世代としては、嬉しい本の登場である。SF以外のものや漫画などが入っていたのが『ベスト集成』の特徴だったし、その辺の切り口が刺激だったので、その路線を踏襲するというのは大歓迎。しかも創元文庫からという…

『Boy's Surface』 円城塔

読み終えてなんかいいたいんだけれどもいうことがない。 短編集なのだが、それぞれの短編が何の話だかよく分からないのである。それでも表題作は盲目(盲視?)の天才数学者の恋愛物語という筋という枠が感じられるが。 人を落ち着かなくさせる小説である。基…

SFマガジン4月号

普段積読消化に追われてSFマガジンの短編をすぐに読むことはないのだが。 円城塔「The History of the Decline and Fall of the Galactic Empire」の清々しいばかりの馬鹿ばかしさにノックアウト。銀河帝国をお題にしたいつものブログのショートコントみたい…

円城塔 Boy's Surface SFマガジン9月号

よく内容が分かっていないのだが、やはり気になるのでまた円城塔を読む。BoyといえばBoy meets girlと考えてよいのだろうか。語り手は写像だという(雑誌の目次に書いてある)。でも本文では「数学者は僕らをモルフィズムと呼ぶ。」と書いてあり、「変換と呼…

文學界6月号

いわゆる文芸誌なんてほとんど買わないから、文學界を買うのは初めてだと思う。もちろん円城塔の「オブ・ザ・ベースボール」が目当て。主人公は、年に一回百人ほど人が降る町のレスキュー隊員である。レスキューするのだから、せめてグローブを持ってほしい…

『Self-Reference ENGINE』 円城塔

話題の本なので手を出した。意外と流行りものも気になるのであった。 フクザツなことは分からないので、結局のところ大層よく分からない話ではあった。 しかし楽しめなかったということはなく、ひんやりとした冷たい笑いの漂う奇想小説といった楽しみ方もで…