文化・芸術

フランシス・ベーコン展@東京国立近代美術館

先日フランシス・ベーコン展に行ってきた。ベーコンについては全く詳しくないので備忘録的断片的に。 ・全体的にスタイリッシュというか、早期から完成された画風だったのかなあ。 ・一定の距離を置くことの重要性を意識していたらしい。作品は必ずガラス越…

会田誠展:天才でごめんなさい@森美術館

時おり作品を見かけたことのある人だったが、あまりよく知らなかった(「巨大フジ隊員VSキングギドラ」やサドの「ジェローム神父」の表紙が有名かな)。 今回初めて展覧会に行ったが、日本美術に現代的なモチーフを盛り込む面白さの中に常に悪意やらアイロニー…

久々に横浜をまわる

6/23の土曜日、小学生の長男をお供に久しぶりに横浜をまわった。ゆっくり書く余裕がなく、写真もないのでいつにもまして備忘録的に。・横浜美術館、えらく久しぶりに行ったので周囲の風景が記憶と随分異なっていた(久しぶり過ぎる?)。 ・マックス・エルン…

生誕100年 ジャクソン・ポロック展@東京国立近代美術館

3月3日に究極の現代アートという印象のあるアクション・ペインティングで有名なジャクソン・ポロックの展覧会にいってきた。大変面白かった。 http://www.momat.go.jp/Honkan/jackson_pollock_2012/index.html このHPの絵もアクション・ペインティングで、…

‘没後150年 歌川国芳展’森アーツセンターギャラリー(六本木)

歌川国芳、といってピンとこなくても・・・この絵の人といえばわかるはず。 ね!見たことあるでしょ。(ちなみに「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」という題名がつけられている) というわけで幕末に活躍したこの方、ユニークな発想と技法で近年大人気らしい…

横浜トリエンナーレのあまりよくない思い出

現在開かれているイベントで、今回は行ってもいないイベントについて水を差すのもなんだが、数年経ってもやはりあれはよくなかったのではないかと思う出来事があったので書いておこうと思う。 この横浜トリエンナーレ2001年から約3年ごとに開かれている現代…

「明日の神話」とChim↑Pom

渋谷駅にある岡本太郎の「明日の神話」に福島原発のような絵を加えて騒動を起こしたのはアート集団のChim↑Pomだった(関連の記事 http://alturl.com/bfvxo)。 当初はオリジナルの一部と勘違いされ、原発事故を予見したものかなんて話題になった。 撤去される…

‘オルセー美術館展’@国立新美術館

昨日、六本木の国立新美術館にオルセー美術館展をみにいった。備忘録的にメモ。昼ごろだったが20分待ちで、想像していたより混雑はましだった。 実際にみてこれまでに感じていたよりスゴいなあと思ったのはゴッホ。そういえばゴッホ展というと混雑が嫌でほと…

NHK-BS 贋作の迷宮

NHK-BSの贋作に関するドキュメント。面白かったー。 膨大な量を誇る贋作市場と警察の争い。泣き寝入りをする買取人。まさにリアル‘ギャラリー・フェイク’。最近はネットオークションを舞台に数分に一度といった頻度で偽物が登場するらしい。また、陶器などだ…

ベラスケスを観る

国立新美術館の‘THE ハプスブルク’。 美術展、ベラスケスがあれば極力観に行くようにしている(遠征まではしない似非ファンだが)。 初めて行ったが、地下鉄六本木の駅から少し歩く。昔は何があった場所なんだろうか。月並みな感想ですが、混んでたなあ。12/…

ベルギー幻想美術館 Bunkamura ザ・ミュージアム

久しぶりに美術館、Bunkamura ザ・ミュージアムで‘ベルギー幻想美術館’をみてきた。象徴主義からシュルレアリスムの流れというのがあることを不勉強ながらはじめて知る。で、メインのデルヴォー、移動遊園地の仕掛け人形がモデルとなったという眼の大きい無…

大琳派展

夏に行った<対決−巨匠たちの日本美術>が面白かったので、同じ東京国立博物館の<大琳派展−継承と変奏>をみてきた。人が多かったりで、十分にみることが出来なかったが、酒井抱一の「夏秋草図屏風」が素晴らしかったので少し。元々尾形光琳の「風神雷神図…

北京の・・・

まあどのチームも強いんで大変そうですが、この見出しは!こ、これってゲロゲーロ!っていっても若い人にはちょっと・・・。

東京国立博物館 特別展「対決−巨匠たちの日本美術」

京都でお寺などを見てきたせいか、日本美術を見たくなったところに、ちょうどよい企画がやっていた。 東京国立博物館の特別展「対決−巨匠たちの日本美術」 まとまった日本美術展などこれまで行った記憶はないが、さすがの日本美術ど素人の当ブログでも全く心…

生誕80年 澁澤龍彦回顧展 ここちよいサロン

用事があって横浜に出かけたところ、<生誕80年 澁澤龍彦回顧展 ここちよいサロン>をやっていることに気づき、港の見える丘公園の神奈川近代文学館に足をのばした(最初美術館と誤記した)。 もちろんSFやファンタジイを読んできているわけだから澁澤龍彦の…

『信長 あるいは載冠せるアンドロギュヌス』 宇月原晴明

第11回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。 評判に違わぬ傑作。もっと早く読んどきゃよかった。 両性具有の信長が魔術的な力を背景に戦国時代を制していく。一方、1930年のベルリンでは、アルトン・アルトーの著作と三世紀の少年皇帝ヘリオガバルスについ…

『美藝公』 筒井康隆作 横尾忠則画

映画産業を舞台にした改変歴史物。経済大国ではなく、映画大国になった日本。美藝公という中心的象徴的存在(代替わりもある)となるスタア俳優を核とした映画産業で、脚本家である里井勝夫は素晴らしいスタッフに囲まれながら幸福に映画制作に没頭し続ける…