‘ロシュフォールの恋人たち’

 CSでLalaTV(女性向けチャンネル、ただ特に女性向けともいえない番組もやっている)に合わせたら、フレンチ・ミュージカル映画‘ロシュフォールの恋人たち’をやっていたので面白そうだから途中からみてみた。結構有名な映画の様だ。公開は1967年、監督は‘シェルブールの雨傘’(←みたことないけど)のジャック・ドゥミ。下記の様に豪華な顔触れの映画。
 内容はフランス西南部の海辺の街ロシュフォールの双子美人姉妹をめぐる恋のオハナシ。まあストーリーはあってないようなものだが、ちょっとアメリカのミュージカルとも違う音楽のセンスと監督のこだわりの映像センス(全体を通してカラフルな画面が途切れなく続き、細部までオサレが行き届いている感じ)が強く印象に残る。結構面白かった。
 双子を演じているのはカトリーヌ・ドヌーヴとその実姉フランソワーズ・ドルレアック。この二人が様々な衣装で登場して歌い踊る。実姉も女優だったのか知らなかった、と思いググるとこの公開年にわずか25歳で交通事故死をしていることが分かり驚く。あと、実に力の抜けた素敵な笑顔で踊るオジサマに圧倒されたが、何のことはないジーン・ケリーだった。
 気になったのはHondaのマークが入ったステージがあって、そこでバイクとのダンスシーンが繰り広げられるシーン。さらには、全体的に明るい内容の映画の中で、バラバラ殺人をめぐるミステリ(??)みたいな下りもあった。それぞれいったい何だったんだろう・・・。まあとにかくなかなか独特な映画だがカラフルな画面を眺めるだけでも楽しいのは事実。