新装bmrと丸屋九兵衛編集長

 bmrといえばR&B系の老舗雑誌であるが、ヒップホップあたりは含まれるものの王道のタイプのアーティストが並んで真の愛好家が集っている印象があってほんの時たま買うだけであった。ところがいつも愛読させて頂いているzhimuqingさんのブログでbmrが新装したことを知って俄然身を乗り出す。あの丸屋九兵衛さんが編集長になったというのだ!
 あの、といっても本ブログに訪れる方の多くはよくご存じないないかもしれない。丸屋九兵衛さんは音楽ライターとして有名だが、SFマガジンでもスタートレックの連載をしているSFへの造詣も深い、そのセンスから非常にリスペクトしているライター(そのbmrのHPでは編集者/コスプレイヤーと書いてある)。ブラックミュージック&SFは実は親和性が高いと思うのだが、日本ではその辺のセンスのある人が目立たず、とーっても貴重な存在なのだ。
 スタートレックの連載ではアメリカ社会とジェンダー系問題をからめた洞察が刺激的なのだが、この新装版bmrでも巻頭のマイケル特集や2010年ベストアルバム座談会の裏でさっそく‘孤高のゲイ♡ソウル’特集(笑)。実はオネエ、あるいはオネエかもという、いいのかいろいろ書いて!?というネタが満載(石井恒さんももちろん?登場。この人の音楽評も面白いんだよねー)。
 特集を参考にYoutubeを検索するのもよい。リード・ヴォーカルのトニさんがモノホンらしいThe Dynamic Superiors(アルバムThe Dynamic Superiorsのカラフルなジャケットからは中心のお化粧厚いトニさんだけでなく右隣りの人もアヤしいが、実はトニさんだけらしい)。

ディスコスター、シルヴェスター(ミルクと同時代の人だったのかー)。ゲイテイストあふれるキャンプなパーティーの匂いがぷんぷん。

 ちょっと下世話な好奇心も雑誌のいい味になっていると思う。さすがだなー。次号の特集はチ●●らしい。ますます楽しみ?だ。
 けど、よい子のみんなはまずおとうさんにそうだんしてからよむんだよ!