2011-03-31 『赤目四十八瀧心中未遂 』車谷長吉 日本文学 赤目四十八瀧心中未遂車谷 長吉文藝春秋発売日:2001-02ブクログでレビューを見る»おすすめに従い、また破滅型私小説。訳ありで尼崎にやってきた中年男。牛や豚の臓物をさばく仕事をアパートで行なう。そのアパートには美しい女がいたが・・・。解説にもあるように(関東人からみると)関西弁によって強烈な異世界が構築されている。そして圧巻なのは後半で、死と隣り合わせの逃避行の緊迫感はただならぬものがあって、頁をめくるのももどかしいほど。