『キック・アス』 マーク・ミラー

ぼんくら高校生が突然ヒーローを志すうちに真の凄腕ヒーロー父娘と出会う、昨年公開された話題の映画の原作。さすがに原作だけあって、映画を上回る血まみれ残虐描写さらにはより皮肉な展開で全体の病み度は数割り増し。しかし基本的なストーリーの骨格はほとんど同じといっていいくらいで、映画の方は媒体の違いをしっかり考えてうまくエンターテインメント度をアップしているなあと感じた。もちろんこの原作のキックアスやビッグダディイカれ具合には味があって、原作も映画もそれぞれのよさがあるパターンだな。