投高打低

 今日は連敗ストップか。いやあ横浜が勝たないと落ち着いて野球の話題が出来なくてさ(笑)。いろいろ考えるためにもあんまり負けすぎないで欲しいな。頼むよ。
 というわけでちょっとYahoo!スポーツの順位表とかぼんやりながめていたら、パリーグのチーム防御率に驚愕。既に40試合消化している時点でソフトバンク2.26、日ハム2.19ってなにコレ!?で、この強豪2チームはさすがに別格だとしても全12チーム中8チームの防御率が2点台なのだ。ちなみに2010年一番よかったのは中日の3.29。2009年は巨人2.94でどちらも相当スゴイけど、今年は全体に防御率が低い。広島は50イニング連続無得点の残念なセリーグ新記録をつくり日ハムは5連続完封のプロ野球タイ記録をつくった。パリーグでは今日現在規定投球回数に達した10人の防御率1点台の投手もいる。まぎれもない投高打低の年である。
 もちろんこれは打球が飛びにくいという統一球の影響だろう。ということで原因ははっきりしているが、これまでの感覚で数字を見ると確実に錯覚を起こすのでちょっと今年のデータに慣れていこう。
 チーム防御率が2点台が当たり前の今年のプロ野球にあっては3点入れたら勝たなくてはいけない。ざっと計算したらソフトバンクは3点以上とった試合が26試合あって勝率は9割超え。横浜は何とか23試合あるものの勝率は6割に達しない。打低で苦しんでいる楽天は3点以上は18試合にとどまり、勝率はさすがに6割超えていた(予想していたより勝率は高くなかったな)。
 横浜のチーム防御率が今現在3.77で、2010年が4.88だったから随分投手力があがったなあとぬか喜びしていたが、12球団では最低で結局それ相応の出来でしかない(悲)。おおざっぱにいえば、現在のチーム防御率は甘めに見ても昨年までの4点台の中盤くらいの感じだろうか。交流戦では少しいいようなので、それが4点台前半に近づいてきたというあたりか。うーむ、大したことないなあ。で、全体としては交流戦では少し防御率がよくなったがパリーグのいい投手との対戦で得点力は少し下がって、結局同じくらいの低勝率にとどまっているというまあ当たり前の帰結(苦笑)。やっぱりもっと投手力をアップしないといけないのだろうなあ・・・。
 今年の基準ではローテーションピッチャーに防御率4点台5点台がいるような布陣では勝てないのは当たり前なんだな。完投は無理にしても5回まで2点に抑えなきゃダメなんだ。3点目を取られたら先発失格。
 よく‘援護のない不運な投手’という表現があるけど、5試合連続でチームが完封負けをくらった武田勝の‘防御率1.64なのに3勝5敗’とういのを基準に考えるとどうだろう。‘援護のない’という表現が成り立つのはこれからは防御率2点台までだろうか。3点台だと並みのレベルで、勝ちたいならもっと抑えろ、といわれてしまうかも(笑)。
 いやあ何だかスゴい大きな変化だなー。自分の中の基準をキャリブレーションしなきゃだ。

※6/4 とかなんとか書いていたら、今度は劇的な逆転負け。だからあんまり負けるといろいろ困るんだってば。なんかチームがガラッと変身するいい方法でもないもんかなあ(嘆息)。

※8/16 さて2か月ほどして、こんな記事が出た。統一球が原因じゃないって書いてある。ホームランが激減(セリーグだと半分のペース)しているから、ストライクゾーンだけというのは無理がある。ただよく読むとその後「2つも投手が有利にルール変更された」とあって、ストライクゾーン以外の理由がはっきりしないからやっぱり統一球が投手有利だと認めているように読める。な〜んだ。こうした表現はちょっと変わった視点をあらわしたいのが前面に出過ぎてあまり感心しないな(インタビューを記事にしたんだろうけど)。この人自体別に嫌いじゃないんだけどねえ。