映画‘ジョン・カーター’

 微妙な評判の本作。アメリカではコケたらしい。一方ほめてる評論家も多い。そうなると気になる(笑)。というわけで折角だからIMAXで観てきた。ちなみに原作は読んだことがありません。いちおう全く知らない人のために話をまとめると金鉱を探していた騎兵大尉が先住民と騎兵隊の争いに巻き込まれ逃げ込んだ洞窟から突然火星に転移してしまうという内容。
 正直いって「結構いい」クラスかな。評判が微妙だと大傑作!とか言わないと取り返すインパクトがないんだけどね・・・。
 いい点。エドガー・ライス・バローズジョン・カーターの甥で聞き手という作りになっていて、時代背景からちょっとスチームパンクっぽい味付けもあるところがよかった。たしかにバロースは1875年生まれだからね。火星に移動してからも乾燥した大地をベースに比較的抑えた色調の乗り物や生物たちやらが多くて、カラフル過ぎて自分の好みに合わなかった‘アバター’よりいい。全体としての話のつくりもちゃんと出来ていて、終盤は上手く展開している。
 よくない点。よくないというかちょっと長いかしらん。火星でのアクションをもう少し短くして、ジョン・カーターの人となりを駆け足じゃなくて説明して欲しかったなあ。それから所々にゆるい(整合性の合わない)部分があったが、まあこれは原作自体の古さのせいかも。あと全体的にこれという新味にも欠ける気もする。
 でも面白かったよ。続きがあれば観るよ。