SFマガジン2013年3月号 英米SF受賞作特集

 とりあえず英米SF受賞作だけよんだ。
「選択」ポール・J・マコーリイ 異星人とのファーストコンタクトを経た未来。打ち上げられた異星人の機械を見に少年たちは川を下る。青春ファンタジー風味とSFアイディアがバランスよく融合していい感じ。「フェアリイ・ランド」はピンと来なくて放りだしたんだけど(笑)、これは面白かった。
「紙の動物園」ケン・リュウ 父さんがカタログで買った母さんの特技は折紙だった。シンプルでウェットな話だけど、小道具が効果的に使われてこれもよかった。
「ベティ・ノックスとディクショナリ・ジョーンズ、過ぎ去りしティーンエイジに立ち返っての奇譚」ジョン・G・ヘムリイ(ジャック・キャンベル) タイトル長!地球を救うためにティーンエイジである過去に戻って任務を遂行する二人。ティーンエイジャーなので行動に制限がかかるところを上手く使って非常に出来の良い娯楽作品に仕上がっている。一番面白かった。一部悪ノリ気味なところがあるのは大目にみよう(笑)。
「霧に橋を架けた男」(前篇)キジ・ジョンスン 以前紹介されていた、濃密な霧の立ち込める世界で橋を架ける事業を営む男の話。ある意味予想通りだが、大人しめ抑えめの前半。さてどうなるか。