ディスカバリーチャンネル<SF界の巨匠たち>第二回フィリップ・K・ディック

 

ディスカバリーチャンネルの<SF界の巨匠たち>第二回はディック!
 例によって、作家の生涯と作品と現代科学の話が重ねられる構成。ディックは作品が多いので映画化作品を中心に展開。ディックの生涯については、生後6週間で亡くなってしまった双子の妹の影、妄想や薬物の影響で出現する幻覚による現実の不確かさにまとわりつかれた人生(1971年動乱の時代の住居侵入事件による不安)、啓示により未来予知能力を自覚したエピソード(啓示の話はロバート・クラムの漫画があるんだなあ。なんか入手困難っぽいが・・・)と「マイノリティ・レポート」、易経にはまり「高い城の男」の筋を選択するのに使用したことなどなど。各作品と現代科学のつながりでは1.「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」ーリアルな表情をつくるロボット技術(アンドロイド版ディックも登場)、“不気味の谷”、人工知能、人間のサイボーグ化 2「.トータル・リコール」ー 記憶をめぐる神経科学 3.「スキャナー・ダークリー」及び「マイノリティ・レポート」ー偵察衛星などハイテクによる犯罪監視、統計データによる犯罪予測 4.「高い城の男」ーパラレルワールド素粒子といった内容。 
 デイヴィッド・ブリンも出ていたかな?冒頭リドリー・スコットはディックをチャールズ・ディケンズになぞらえていた
 全くの初耳というような内容はそれほど無かったかな。しかし2011年の製作で科学の内容も新しめで映像も毎回凝っていて、今回も十二分に楽しんみ、改めて予言者ディックの思いを強くした。
 それから話題の「バルカンのハンマー」の原書もチラっと映ってた〜。