あれやこれや

 昨日BSハイビジョンのポアンカレ予想に関するドキュメントを8割がた観た。
 大変面白い番組であった。数学そのものへの言及は控えめで、その方面を求めるひとには物足りなかったかも知れないが、一つの大きな謎に翻弄される数学者たちという話が素人には実に興味深かった。フィールズ賞を謎を求めるあまり仕事や恋人も捨ててしまうが、結局解明できずに死んでしまうギリシャの学者(名前失念)。若い頃は明朗だったグレゴリー・ペレルマン(追記:番組ではペレリマンになっていた。ネット上ではどちらの表記もあるみたい)はポアンカレ予想に取りつかれ、結局解明にいたるもののフィールズ賞を拒否するような隠者になってしまう。さらにその解法は数学者たちの予想を大きく裏切る手法であって、永年取り組んできた学者たちには理解し難いもので彼ら自身への大きな失望を伴うものだった、などなど謎を求める人間という存在についてさまざまな感慨を引き起こす話であった。

  ああところでセ・リーグ、まあ横浜はあの戦力でよくやったほうかなあ。