2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ウォーレン・ジヴォンを聴いている

殊能センセーの影響もあって最近ウォーレン・ジヴォンを聴いている。ウォーレン・ジヴォンの名を知ったのは、1987年アルバム‘Sentimental Hygine’が発売された時で、ハスキーでドスの効いた低い声でシニカルな歌を歌う強面なロッカーの顔の一方、Leave My Mo…

『氷』 アンナ・カヴァン

氷 (1985年) (サンリオSF文庫)アンナ・カヴァンサンリオ発売日:1985-02ブクログでレビューを見る»寒冷化し破滅する世界の中、一人の少女を追い続ける主人公。夫に抑圧されている少女を解放しなければならないのだ・・・。(以下結末に少し触れていますので御…

『蛇の卵』 R・A・ラファティ

蛇の卵 (Seishinsha SF Series)R.A.ラファティ青心社発売日:2013-03ブクログでレビューを見る» 超知性を持つ選ばれた12人の子ども達。本物の超級人間「蛇の卵」になるのは誰か?(帯より) この「蛇の卵」世界の敵となる抹殺されなければならない存在。で、こ…

映画‘コズモポリス’

クローネンバーグ監督の‘コズモポリス’を観てきた。 主人公は巨額な金を動かす若き経営者。豪華なリムジンを使い、大統領の移動のためにひどい交通渋滞が続くNYを横断し、なぜか床屋に向かう。ゆっくりと進むリムジンには入れ替わり立ち替わり様々な関係者が…

ジョージ・クリントン&PARLIAMENT /FUNKADELIC@Billboard Live Tokyo

来日したら行かねばなるまい(笑)。 ジョージ・クリントンは元気一杯だった!前回の時にいたベリータ・ウッズが亡くなったり、全体に若返りした感じだけど、特に変わることもなくむしろクリントン自身はゲイリーの分までやってやろうと思ったのかなんなのかと…

『覆面作家』 折原一

覆面作家 (光文社文庫)折原一光文社発売日:2013-02-13ブクログでレビューを見る» ひどい交通事故の後、療養中に妻にすすめられ執筆したミステリ『完全犯罪』が新人賞を獲得し一躍人気作家となった西田操だが、大火傷を負い歩行もできない車椅子生活の上に記…

『飛行士と東京の雨の森』 西崎憲

飛行士と東京の雨の森西崎憲筑摩書房発売日:2012-09-10ブクログでレビューを見る» 小説家の他に翻訳家・作曲家と多彩な顔を持つ著者は、異色作家系の短篇を実作でも翻訳でも得意技としている印象があり、本人自身も異色作家という呼称が似合う作家である。…

メフィスト「追悼 殊能将之さん」を読んで

異能ミステリ作家殊能将之氏が2月11日に亡くなられていた。享年49歳。 ウェブ上のアーカイブで日記などを読み返している。音楽、アート、小説、料理などなど多岐に渡る上に深い知識と鋭い分析をキレのいい辛辣かつユーモアあふれる文章でつづられ時の経つの…

『サイバネティックSFの誕生―ギリシャ神話から人工知能まで』 パトリシア・S・ウォリック

サイバネティックSFの誕生―ギリシャ神話から人工知能までパトリシア・S.ウォリックジャストシステム発売日:1995-12ブクログでレビューを見る» 長くSFを読んでいるとサイバネティックあるいはサイバネティックスという言葉はよく目にする。サイボーグとかサ…