2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

SFマガジン4月号

普段積読消化に追われてSFマガジンの短編をすぐに読むことはないのだが。 円城塔「The History of the Decline and Fall of the Galactic Empire」の清々しいばかりの馬鹿ばかしさにノックアウト。銀河帝国をお題にしたいつものブログのショートコントみたい…

『蒸気駆動の少年』刊行記念トークショー@立川オリオン書房

というわけで昨日行って参りました立川(ちょっと遠かったな)。 メンバーは京都から(!)の法月綸太郎先生に大森望さん、柳下毅一郎さん。曖昧な記憶を頼りに印象に残った話を以下に。ミステリ方面のアプローチとして特に法月先生の話が興味深かった。 ま…

久しぶりに景色

久しぶりに写真。 今日の富士山。少しかすんでる。もっときれいに見える日もあるのだが。 天気がいいので海も青い。サーファーも大勢。寒いのになあ。

『ハイぺリオンの没落』 ダン・シモンズ

『没落』も読んでみた。 すごいねえシモンズ。 こちらではノンストップアクションの趣きで壮大な宇宙戦争による人類の危機と全体の謎解きをからめて怒涛の勢いで突き進む。ベタを恐れない大胆な筆さばきが見事で、文学趣味と王道娯楽SF成分が高度に融合して…

ポリス@東京ドーム

行ってきました。あまりにポリスらしいポリスであった。 ドームのコンサートなんて10数年ぶりかしらん、と会場に向かい、アリーナ席位置の分かりにくさに困惑しながらも前座のFictionplaneの演奏中に到着。3人編成でレゲエ風味のロック、って演奏しっかりし…

『ハイぺリオン』 ダン・シモンズ

そうなのだ読んでいなかったのであるわははははは。いやどうせ面白いだろうと思って。 まあ言い訳はさておき。 やっぱり凄いのねこれ。なんというかSFの歴史総ざらいみたいな。文化人類学SF、ミリタリーSF、時間遡行、サイバーパンクなどなど・・・。リーダ…

そうだそうだ

そういえば『蒸気駆動の少年』がもうすぐ出るな! トークショーは遠征するつもり。楽しみ楽しみ。

ベストSF2007

さて今年もお世話になってる森下先生のところの「ベストSF2007」の投票をしました。 1.『双生児』クリストファー・プリースト 2点 2.『虐殺器官』伊藤計劃 1点 3.『輝くもの天より堕ち』 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 0.667点 4.『ゴーレム100』 …

『超人類カウル』 ニール・アッシャー

ボタンの掛け違いというべきだろう。 Takemanさんご指摘の通り、この<カウル>主人公ではないのだ。 てっきりヒーローにしろ悪役にしろ超人類が大暴れする話だと思ったのである。 本作はタイムトラベルもので、遠未来の二つの勢力の争いに巻き込まれた(200…

ポリス来日!

1980年代前半で最も先鋭的かつポピュラリティを獲得できたのはポリスに他ならない。時代のうねりと音楽の変革が共振していた60〜70年代という稀有な時代を共有できなかった80年代ロック世代にとってはそうした渇望感を埋めてくれる唯一の希望の星がポリスだ…

DVD‘リトル・ショップ・オブ・ホラーズ’

名のみ知っていたがほとんど予備知識はなくみた。やはり名作なのだなあ。実はもう少し脱力なコメディだと思っていて、実際前半部はそうなのだが、後半の展開とオチがうまくてはまっているところが素晴らしい。 付録のエピソードによると別の作品で使ったセッ…

『鈴木いづみコレクション7 いづみの映画私史』

若い頃にとてつもなく刺激を受けた作家を読み返すのは勇気がいる。ましてやエッセイではなおさらだ。小説ならばちょっと古臭い意見があっても、本人の計算だとか考えることも出来るし、だいたい小説であれば直接的なディスカッションそのものが登場する機会…

『東京の「地霊」』と鎌倉園

一般的に鎌倉園についての記述がある本自体少ないらしいのだが、この本にそれが載っていると聞き、Amazonマーケットプレイスで購入。タイトルにいう<地霊(ゲニウス・ロキ)>とは別に幽霊のことではなくて、「土地に結びついた連想性、あるいは土地が持つ可…