2008-01-01から1年間の記事一覧
『虐殺機関』同様大変面白かった。 21世紀になって大量に造られた新型の核弾頭は、2019年に北米を中心とする英語圏での大暴動<大災禍>により、第三国家に流出した挙句、結局世界各地の紛争に使用されてしまった。その後に未曾有の癌・ウィルス感染などの危…
フィリップ・ホセ・ファーマーの長編を初めて読んだ。 遠い未来の銀河系で、地球人(と地球外人とその混血)は生存可能な星に散らばって住んでいるが、宇宙旅行可能だった技術は忘却の彼方でどこの文明も退化した状態。そんな中宇宙船の事故にあった、主人公で…
メリークリスマス、ということで一曲。 最近なぜか突然はまって聴きまくりCameoのSparkle。この手のバラードは癖になると止まらず何度も何度も聴いてしまうのだ。
創元文庫版と同名異本ということになる。ややこしいことに、映像化されたSF作品のアンソロジーでレアなものを収めたという意味ではどちらも同じ様な企画。で、本書の方は最近リメイクの企画が立ち上がったものを集めたとのこと。さらに解説によると、この本…
もう公開から随分経っているが、CSでやっていたものを録画してようやく視聴。 世界的に名高い美しい観光地リオ・デ・ジャネイロ。一方、貧困にあえぐファヴェーラというスラム地区では麻薬売買や殺人が日常化し、小さい子供たちが銃を手にし、ギャングになる…
レムもまだまだ未読が多いのだが、とりあえず薄めのこれを読了。 万能のロボット二人(二体?)連れトルルとクラパウチュスが宇宙を旅して数々の究極の難題に挑戦していく、というお話。星をつくったり消したりするのも軽々、という力の持ち主たちだけに、哲学…
いろいろある。自分のために整理。○金剛石のレンズ フィッツ=ジェイムズ・オブライエン 創元推理文庫(新刊)○TAP グレッグ・イーガン 河出書房(新刊)○大森望・日下三蔵編『虚構機関 年刊日本SF傑作選』 創元SF文庫(近刊)○ハーモニー 伊藤 計劃 早川書…
今日は早起きをして、紅葉を見に源氏山公園へ。 オレンジや赤に染まった紅葉が美しかった。 例によって巧く撮れていないが、色のグラディエーションが綺麗。日本語ではどういう言葉が適するのだろう。 源氏山公園を後にして、佐助稲荷の裏を通って大仏切通し…
主人公メリキャットは姉のコンスタンス(と伯父ジュリアン)と一緒にお屋敷に住んでいる。両親や弟(と伯母)はそこで6年前に死んでしまった、コンスタンスの料理による砒素中毒で。それ以来周囲の人々からは敬遠され、しばしば嫌がらせを受ける毎日。好きな姉と…
ユニークな発想で人気の脚本家チャーリー・カウフマン。ただこちらはたいして映画の数をみていないので、興味はありながらチャーリー・カウフマン脚本といっても、みたのは‘マルコヴィッチの穴’だけ。あれは15分間だけマルコヴィッチの脳に入るという変な話…
全寮制の男子校で学校生活を送る主人公テルレス。知性的なテルレスは、不良グループに気に入られ仲間になる。彼らは気の弱い美少年バジーニに目をつけ、いじめの対象にする。ティーンエージャー特有の不安定な性衝動をかかえ、彼らと行動を共にするテルレス…
十角形という異様な形をした屋敷のある孤島。その島では半年前陰惨な殺人事件がおこっていた。とあるミステリ研の面々が好奇心から1週間泊まるが、次々と殺人事件が。 端正なつくりで、これがデビュー作とは。犯人はまたまた意表をつかれたな。前半部のアレ…
今日は天気がいいです。 紺碧、というのだろうか。今日は海が青くて美しい。日によって海の色は色が違う。 鎌倉山へ散歩。富士山がよく見えた。木々も色づいてきた。
世に驚愕だとかカルトだとか幻とかいわれるSFは数々あれど、『禅銃』のような真の怪作はなかなか珍しい。 斜陽の銀河帝国。人口減少に悩み、知性を持つ動物が社会や子供が宇宙軍に参加している。グロテスクな美容整形や退廃した文化も蔓延し末期的な様相を呈…
ジョン・エントウィッスルが好き、といってThe Who本体がどうでもいいということはないわけで、行って参りましたよ来日公演。 メジャーな曲を中心に、最新の‘Endress Wire’からの曲を織り交ぜ、時折組曲っぽいつなぎあり、といった構成。ここ5年くらいで本格…
少しずつアクセス数が増えてきたこのブログ。皆様のおかげで3万まで到達いたしました。まことにありがとうございます。今後もマイペースではありますが続きますのでよろしくお願い申し上げます。 日本シリーズが終わった。両チームの若い選手が思いきりプレ…
再読してみた。やはり名作である。 基本的なストーリーは皮肉屋ディッシュとしか言いようのない展開で、彼の最期を思うと実に痛ましいシーンも散見される。しかしこの小説の柱には主人公ダニエルの飛翔への憧れが絶え間なく流れているし、ヒロインであるボウ…
昨日早起きして朝日をみにいった。 日の出前。 出てきた。適当に起きて出かけたのについてる。朝日と船。 だいぶ昇ってきた。 朝日とサーファー。 さらに昇ってきた。 朝日と波しぶき。ざざーん。 最後にススキと蔦紅葉で葛はないけど抱一風なんて(ちょっと…
昨日行ってきた。もちろん大満足のツアー・ファイナル。 ツアー・ファイナル最大の驚きはスモーキーTの髪型!なんとストレートに!ショーック!(と壇上でもネタにされていた)渋谷の時はアフロだったと記憶しているのだがいつのまに。 さて今回‘PUNCH!PUNCH!P…
チャーリーおめでとう!(割と好きな選手だったのよね) 今は熱心な大リーグファンじゃないけど、昔ちょっとは詳しかった頃は強かったので28年ぶりとは意外だけど、大リーグで頂点に立つのは厳しいんだなあ。あのジェイミー・モイヤー(強かった頃のマリナーズ…
さて一年ぶりシリーズ2作目である。鎌倉に住む三姉妹の元にひょんなことから父親の愛人の娘である高校生がやってきて同居することになる、という話。取り立てて特別な事件がおこるわけでもないこのシリーズ、とにかく続刊が出ただけでうれしい。地元民として…
夏に行った<対決−巨匠たちの日本美術>が面白かったので、同じ東京国立博物館の<大琳派展−継承と変奏>をみてきた。人が多かったりで、十分にみることが出来なかったが、酒井抱一の「夏秋草図屏風」が素晴らしかったので少し。元々尾形光琳の「風神雷神図…
悪名高い<心底いやな話>である。実に怖ろしいことに実話が元になっている。 舞台はアメリカの片田舎、主人公デイヴィッドは美しい少女メグと友達になる。隣同士と分かって胸をときめかせるが、転居して来たメグには悲しい過去があり、隣家では辛い立場に置…
さて快調にZeroツアー中のCKB、新しいコンピレーションが出ている。“middle and mellow of Crazy Ken Band”という題名で分かるように、ミディアムテンポの曲を中心に選曲されている。DJ KENTAによる‘タオル×音楽力’ミックス、‘ハマ風’別ヴァージョン、‘ヨコ…
日米とも最終決戦が近づいている。 パ・リーグはここに来て経験豊富な日ハムがダルビッシュを中心に西武を追い込んできた。果たして西武は勢いを取り戻せるか。 セ・リーグはまさかの阪神敗退。奇跡的逆転優勝を成し遂げたまさに巨大戦力Gに落合中日に秘策は…
集英社文庫の広瀬正小説全集、随分昔『マイナス・ゼロ』だけ読んで他はいつか読もうとか思っていたら、いつのまにか手に入りにくくなって困ったなあとかいってるうちに、いつのまにか復刊された。今度は手に入りやすいうちになんとかしようということで、本…
今日の夕焼け。 うっすら富士山が見えました。もう積もっているらしい雪は分からず。 山の上に見える夕焼け雲もきれい。 雲と海でもう一枚。
a day in the life of mercysnowをみていたらバリントン・ベイリーの訃報が。もう71歳だったんだな。今年はSF作家の訃報が多いなあ・・・。 ベイリーも例によって積読が多く、読了長編は『時間衝突』と『カエアンの聖衣』だけなので、当ブログでは話題にす…
京フェスには行っていないんで『歌の翼に』の復刊話も知らなかったのだが、その話を聞くや否や柳下毅一郎さんの日記によると『歌の翼に』の復刊話が大ピンチに!!おおおこれはいけません!!微力ながら声をあげるよ!! 『歌の翼に』は大傑作。何が素晴らし…
川村に続いて鈴木尚も引退。2年連続の首位打者で日本一に貢献。ただ怪我もあってここ数年は打席に立つ機会も少なかった。長く活躍するというのは本当に大変なことなのだなあ。優しいキャラクター、といった印象がある。今後は是非後進を育ててください。