2008-01-01から1年間の記事一覧

『二十世紀の幽霊たち』 ジョー・ヒル

評判の本である。スティーブン・キングの息子さん、ということで「親父さんの本も大して読んでもないんだよな・・・」と読むのに変な迷いがあったのだが、まあ世代はジョー・ヒルの方が近いし‘奇妙な世界の片隅で’でも紹介されているように異色作家短編集に…

『ロートレック荘事件』 筒井康隆

子供の頃の事故をきっかけにロートレックのように下半身の成長が止まってしまった主人公。事故を起こした仲の良い従兄弟とは、それをきっかけにより絆を深める。28歳になった二人は、奇しくもそのロートレックの作品が飾られた洋館に招かれることになるが、…

川村引退

10月5日引退試合が行われた、横浜の川村丈夫投手。近年中継ぎ登板が多かったが、入団して数年は先発投手として頼りになる存在で、軟投タイプだが1999年には17勝を挙げている。多少被本塁打も目立ったが・・・。神奈川県出身で、ファンにも愛された選手だった…

週末散歩

天気が良かったので、昨日は散歩に出かけた。 由比ガ浜。夏が過ぎ海の家もなくなって、広々とした砂浜。 足をのばして和賀江嶋。1232年につくられた日本最古の築港。写真は碑とその周辺。引き潮のとき全体を撮らないと感じが出ないかなー。ご覧の通り、今は…

CKB ZERO TOUR 2K8@渋谷C.C.Lemonホール

昨日行ってきた。いや〜やっぱり最高だな〜。ホントに<阿吽の呼吸>という表現がぴったりのバンドサウンドで、次から次へと繰り出される曲(カヴァーもある)は見事なマジックを見ているかのよう。好きな曲が多かったし。もちろん新譜‘Zero’からの曲が多いが…

清原引退とクライマックスシリーズ争いの影で

ひっそり12連敗。らしいというべきか。それにしても来年はいったいどうなってしまうのだろうか・・・※結局14までいってストップ。うーん。

『ハイネックの女』 小松左京

海野十三を読んで、その後の日本SFとの違いをちょっと比べたくなって、たまたま通りがかった古本市で見かけた小松左京の<女>シリーズの一冊を購入。<女>というタイトルがついているだけが共通の、話それぞれは関連のない一話完結のホラーっぽいシリーズ…

『小野瀬雅生のギタリスト大喰らい−炎のロック★ギタリスト大全−』

これは面白い!70〜80年代のロックを10代の頃聴いていたさあのうずのような人間にとって、本書はめったにないプレゼントのような本である。ノッサン本当にありがとう!同世代ネタが多く、クレイジーケンバンドのファンや1960年代生まれあたりのロックファン…

‘隠し砦の三悪人’TV視聴

えーまたまたちょう有名なものをいまさら読んだりみたりして感想を書くのである。我々世代にはスター・ウォーズの元ネタとして知られているのでいつかはみておかないとと思っていたが昨日NHK-BSでやっていたので今回初めてみた。なるほど大変な娯楽作で、名…

怪奇探偵小説傑作選5海野十三集 三人の双生児

さて海野十三を遅ればせながら今回初めて読んでみた。少年向けのものやスパイもの戦争ものなど多くの作品があるのでこの一冊だけで何かをいうのもなんだが、科学的なアイディアを中心にすえた時に乱歩に似た官能的猟奇的なSFミステリを集めたこの短編集は初…

徳島と鳴門

所用を兼ねて徳島に行ってきた。 駅前の様子。中央分離帯の樹が南洋系でいい感じ。 瀬戸内寂聴先生の仏具店が!なるほど徳島。失礼ながらまだ一冊も読んだことがないんだけどね。お遍路さんをちらほら見かけるなど四国ならではですな。 なかなか立派な阿波お…

‘ウィズ’TV視聴

ダイアナ・ロスにマイケル・ジャクソンの映画とかいうと、なんだかなあという感じがして食指がわかない(追記:わかない、じゃなくて、動かない、が正しいんだろうなあ) というのが正直なところで、ファンには失礼だが、納得いただける方も多いに違いない(実…

『カリブ諸島の手がかり』 T・S・ストリブリング

まだ暑さが抜けきらないこの頃、南洋を舞台にした変わったミステリが文庫化されたとあればちょうどいい。というわけで、衝撃の結末が待っているという噂の「ベナレスへの道」が収録された『カリブ諸島の手がかり』。訳者はあのクラニー先生である(当然にして…

『新しい太陽のウールス』 ジーン・ウルフ

ひとまず読了。ファンサーヴィスの側面が強いという続編だけに、アクションシーン多めの主要登場人物(ほぼ?)総出演の全体的に明るいタッチの作品という印象。ただそこはそれ、一筋縄ではいかないんだよなあ。正直これを読んでも視界が開けたような感じはさ…

8月の終わり

今日で8月が終わり、ちょうど最後の日曜日で子供たちの夏休みもおしまいです。最後の日にふさわしく雨が上がり快晴に恵まれました。海の色がきれいでした。 ヨットも多かったが、比較的大きな船も。あれは何の船かなあ。みなさんの夏はどうでしたか?

興味深い

lainさんのSFイベントのレポートはいつも詳細で参考になり、今回のSF大会のレポートも参加していなかったので、大変面白く読まさせていただいた(多謝であります)。 特に興味深かったのは「日本SF全集」企画の項。眉村卓がバラードやニューウェーヴSF…

‘ダークナイト’

なるほどこれはイヤーな傑作。 元々コミックのバットマンは読んだことがなかったし、アニメの記憶もあまりない。ティム・バートン以降のバットマンは主にテレビで観た程度(‘リターンズ’は評判どおりのすごさだった)。一方、クリストファー・ノーランは割りと…

『老ヴォールの惑星』 小川一水

たまには日本の現代SFを読んでみようと思って、手にした。とはいえもう3年前に既に出ているし名の通った本だがそこはご容赦頂いて。期待以上の面白さだった。基本的にはクラークの流れを汲んだ最近ではむしろ貴重なポジティヴな宇宙科学SFといえる(2006年版S…

SFマガジン10月号<新しい太陽の書>読本&野田昌宏追悼特集

SFマガジン10月号は<新しい太陽の書>読本&野田昌宏追悼特集。 <新しい太陽の書>読本については監修の柳下毅一郎さん自身がブログに書かれております。用語集など大変充実した内容で、シリーズを読んでいく手がかりが得られそう(現在『新しい太陽のウー…

知らなかったよ

スライ※が表紙で横山剣インタビューが載っていたので今月号のミュージック・マガジンを買ったんだけど、知らなかったことが二つ。・スライが来日公演を行う。いやあ時々音楽賞の授賞式に出てたりしてたのは知ってたけど。来日とは!なるほど、だから表紙がス…

<新しい太陽の書>?独裁者の城塞

なんとか刊行ペースに追いついたな。解決編ということでこれまでの謎が一気に解明される、っていってもそこはウルフ、普通にわかりやすくは書いていないので残念ながら全然すっきりしなかったのです・・・。大体この本を読んだことがあるはずなのだがまたま…

星野ジャパン敗戦

あっさり敗戦。といっても、そもそも昼間じゃ仕事中でみられないし何だか盛り上がらなかった印象の方が強い。エラーに継投のまずさで、まあ負けるべくしての試合だったみたいね。最近ではアジアシリーズをみても韓国は強いし今回の予選は無敗だし、一方日本…

Zero中・・・

というわけで相変わらずZeroを聴きまくっている。既に指摘されているが、これは曲のクオリティと共に曲のつながりも重視されたアルバムである。聴き始めどちらかというと全体に低音を抑えてる感じがしたのは、ビート感が一定になるように配慮されているせい…

3敗

決勝トーナメント出場4チーム中最下位、しかも他のチーム全てに負けたのね>日本代表 まあ今日のは一種の消化試合だがそれでも打てなすぎだ。特に村田がね・・・トホホ・・・ それはともかく、その影で静かに横浜が100敗ペースを脱しつつあるのは皮肉だがま…

『存在の耐えられない軽さ』 ミラン・クンデラ

主人公の一人トマーシュは女たらしの外科医。肉体関係だけを求め、ことが終わるとさっさと自宅へ帰ってしまうような彼だが、とある町で知り合った純朴な娘テレザと一緒に暮らすようになる。トマーシュには永年気心の知れた別の愛人、画家で自由闊達なサビナ…

‘悪魔のシスター’と‘愛のメモリー’

デ・パルマの初期作品をあまりみてなかったので、今回未視聴の2作を今更ながらDVDでみてみた。やっぱりいいですね。 ‘悪魔のシスター’ モデルのダニエルがテレビのクイズ番組のあと一緒に出演した黒人男性と良い仲になるが、ダニエルの元夫が執拗に邪魔をす…

北京の・・・

まあどのチームも強いんで大変そうですが、この見出しは!こ、これってゲロゲーロ!っていっても若い人にはちょっと・・・。

ZERO!!

もちろん本日はクレイジーケンバンド待望のニューアルバム‘ZERO’の発売日です!! と、言いつつ実は昨日既にゲットして聴きまくっているのだ。今回もヴォリュームたっぷり素晴らしい聴き応えで、大満足の仕上がりでございますー。シンプルなピンクと黒の強烈…

‘崖の上のポニョ’

先日、子供と観に行った。もう既に各所で語られているものだが、やはり面白いですね。 うっかりと浜辺へ上げられてしまった<魚の子(?)>ポニョが、その時に助けられた宗介くんのことを好きになり人間になりたいと願う、というお話。 宗介くんは5歳という設…

赤塚不二夫とタモリの弔辞

遅ればせながらYou Tubeでタモリの弔辞をみた。われわれ世代にとってはどちらも空気の様な存在で小さいころから物の見方を刷り込まれてきた人達である。もちろん熱心に追いかけてきたようなファンなどに比べると語るべきことはそれほど多くはないと思うが、…