2008-01-01から1年間の記事一覧

これは!

悪漢と密偵さんのところで、うれしいニュースを知る。『宇宙飛行士ピルクス物語』が文庫版で復活とはね。つい数日前に図書館で『遥かな世界 果てしなき海』に収録の「パトロール」を読んで、もっとピルクスものを読みたくなってたんだよね。絶対買うぞ!問題…

『八月の光』 フォークナー

今年の夏に読もうと決めていたのがこれ。貧困と差別の蔓延する昔のアメリカ南部(南北戦争のしばらく後くらい?)の濃密な空気の中、過去の因果が報い情念がどろどろ流れ出すような世界を描くこの小説はちょうどこの時期に合っている感じだ。 ふらりとアラバマ…

今年の江ノ島花火大会

昨年のリベンジで、今年は三脚を用意して(性懲りもなく)花火写真。 まずはアップ。さすがに三脚を使うと少しはマシか。 江ノ島だと海と花火が一緒に撮れるのがいいです。最後に30秒ほどの動画。お暇な方はどうぞ(ちなみに前半で左下に青い光の江ノ島の灯台が…

小ネタ

江ノ電で少年ジャンプ創刊40周年記念のパイレーツ号が走っていました。<鎌倉大作戦!! JUMP EXPO'08>と題して海の家やスタンプラリーなどイベントもやっているようです。ジャンプ40周年かあ感慨もひとしお・・・なんていいながら実はあまりジャンプを読ん…

今日は風が強かった

今日は風が強かったので波が高かった。 夕方はえらく潮が満ちていたなあ。今日は大潮ですね。 サーファーも沢山。 そのわりに江ノ島はかすんでいた。ちょっと残念。

‘ドリームガールズ’DVD視聴

NHK−BSでエディ・マーフィのインタビューをやっていて、劇場で見逃した‘ドリームガールズ’を急に観たくなったので(それにしてもこのアクターズ・スタジオ・インタビュー、有名俳優一人にじっくりと時間をかけてなかなか面白いのだが、司会のジェームズ…

『春期限定いちごタルト事件』 米澤穂信

<小市民>シリーズ第一作の方も読了。 過去のトラブルを悔い、高校入学と同時に<小市民>になろうとする同志小鳩くんと小佐内さんだったが、何故かトラブルに巻き込まれる。 第一作も自転車泥棒からはじまりあくまでも身近な高校生の生活圏を舞台にしなが…

<新しい太陽の書>?警士の剣

話としては(いつもの)女難あり、子連れ狼あり、怪物の襲撃あり、ラストの大アクションありで起伏に富んでるかな(でもこれまでの巻だって色々あったか・・・)。それでもところどころよく分からないところがやっぱり多くて・・・。まあとにかく『新しい太陽の…

answer songsの残り3編

TORNADO BASEのanswer songs、残り3編を読んだ。「さかしま」 円城塔 ‘帰還者へのガイド’という形式ではじまるが、当然話はでかくなり。これまたなかなか難しいなあ。ただ11章の冒頭には喜んだ。あれ、好きなんだよね。「笑う闇」 堀晃 久しぶり…

『年刊SF傑作選 4』 ジュディス・メリル編

少しずつ読み続けている年刊SF傑作選(実は6までしか持ってないのだが)。今回はベスター、ライバー、ボーモント、カーシュ、コードウェイナー・スミスとくるので読む前からわくわく。(以下○が特に楽しめたもの)「新ファウスト・バニー」 ウィリアム・テン …

怒→脱力

村田のホームランだけが見せ場ってのもなあ。百敗は確実か。

『限りなき夏』 クリストファー・プリースト

さて遅ればせながら読了。収録中8編中、4編が単発もので4編が<夢幻群島(ドリーム・アーキペラゴ)>シリーズということでやや変則的な短編集といった面はあるが、全体としては様々なジャンルの要素を内包しプリーストらしさがよく出た傑作が並んでいるので、…

珍しい朗報

小林は頑張ってると思う。珍しく朗報じゃ。うん。

『夏期限定トロピカルパフェ事件』 米澤穂信

ブックオフにあったのでシリーズ2作目からになってしまったが初めてこの人気作家の作品を読んだ。なるほど面白いですね。青春小説とミステリーのフォーマットを生かしながら、なかなか読後に余韻が残るものだ。 小市民として日々を送ろうと決意した変な同志…

メッタ斬り、でももう明日選考会

ああメッタ斬り第139回芥川賞、直木賞予想が出ている。選考会はもう明日だ。今回はよく知らない感じだなあ・・・。

『痾』 麻耶雄嵩

久々に麻耶雄嵩。 和音島の惨劇(『夏と冬の奏鳴曲』)の後、記憶を失ってしまった如月烏有は寺社への放火を繰り返す。そしてそこには何故か自身には見に覚えのない死体が必ず残されていた。自らの放火衝動とその発覚に怯えながら、事件の真相を探ろうとする烏…

東京国立博物館 特別展「対決−巨匠たちの日本美術」

京都でお寺などを見てきたせいか、日本美術を見たくなったところに、ちょうどよい企画がやっていた。 東京国立博物館の特別展「対決−巨匠たちの日本美術」 まとまった日本美術展などこれまで行った記憶はないが、さすがの日本美術ど素人の当ブログでも全く心…

<幻想と怪奇>ミステリマガジン8月号

基本的に短編集が好きなのだが、特にいろいろな作家のものが入った良質のアンソロジーは、様々な味が楽しめるバイキング料理のようなところが嬉しく、なんだか得をした気分になる。中でも中村融さんのコースは大層美味で、ご存知の通り評判が高い。さて今回…

ディッシュ

トマス・M・ディッシュが亡くなった。 単なる気まぐれな熱心ともいえない読者の一人である自分にとっては、その心境などはかることもできない。ただ、最近『アジアの岸辺』の出版などで、難解とされてきた彼の作品にようやく理解できる手がかりが得られそう…

『限りなき夏』瀬名秀明評

鎌倉は一日中霧の中でした。 まだ読み途中の『限りなき夏』だが、朝日新聞に瀬名秀明の評が載っていてなかなか面白い(追記 asahi.comで読めます)。基本的に高評価の一方で長編への点数が辛いのはファンとしてはちょっと残念だが、長編と短編でのテイストの違…

<新しい太陽の書>?調停者の鉤爪 ジーン・ウルフ

いやー1巻目でオレなにを読んでたんだろう?早くも迷路に入り込んでしまったかのようでますます再読感がないや。謎だらけでなかなか難しいわコレ。仕方がないので断片的にいえば、冒頭の裁判(?)の話、ジョナスの章、水の精などが印象深いかな。きっと小説内…

映画‘スネーク・アイズ’TV視聴、思い出したこと

冒頭えんえんと続く長回しのワン・カットで、ボクシング場を舞台にしたサスペンスフルな国防長官狙撃シーンが描かれ、おおなかなかいいではないかと思ったのだが。 一昨年出た『ブライアン・デ・パルマーWorld is yours』の座談会で「後半こそむしろ、らしい…

『月は無慈悲な夜の女王』 R・A・ハインライン

昨年夏祭りで収穫した大量のSF古本。ほとんど積読状態になっているが、なんとか少しずつ消化を。というわけでいまさら(SFのちょう有名な作品を読む)シリーズとして本作を読んだ。 2075年の地球の植民地として富を吸い上げられている月世界。圧政の中、自…

映画‘イースタン・プロミス’

なんだか地味に公開されていて慌ててみにいったクローネンバーグの新作。とはいってもこちらちゃんとしたクローネンバーグのファンというわけではなく興味を持ったのはここ数年。ただ前作の‘ヒストリー・オブ・バイオレンス’が傑作で、これまでのグロテスク…

『細雪』 谷崎潤一郎

で、京都・神戸紀行とからめて気まぐれに古典に挑戦というわけで『細雪』を読了。映画やドラマで知られている作品であり一方作者も超高名なので、特に意識はしていなかったものの漠然と内容にイメージがあった。印象に残った点。・よく女優が4人並んでいる写…

京都・神戸をゆく〜そして神戸編〜

タイトルが古いですかそうですか。神戸編といってもこちらはあまり時間がなく、新神戸駅のメジャーどころを少々。 新神戸駅前で一枚。ここを撮ったのには理由がある。以前読んだ『東京の「地霊」』の著者鈴木博之による『日本の“地霊”』(‘川の運命−谷崎潤一…

のっさんに同感

このあいだ小池が横須賀にいるのをみた時はちょっと意外な感じがした。現在中日で頑張っているのは悪いことではないが、のっさんの意見には全く同感だ。ほんとうに丸損じゃ困るよ!

京都・神戸をゆく〜南禅寺・知恩院など編〜

さて京都では他に廻ったところもあるが、比較的余裕を持って見られた南禅寺と知恩院の写真を。禅宗の臨済宗南禅寺派の大本山ということで広い広い。坂道も多くて結構頑張らないと廻れませんよ。こんな逆光の写真じゃなくて三門を撮っときゃよかった。 その三…

『斜め屋敷の犯罪』 島田荘司

時々びっくりしたくて無性にミステリー(新本格とか)を読みたくなることがある。その場合びっくりするのをあらかじめ期待して本を手に取るわけで、びっくりしないとがっかりすることになる。もっとびっくりさせてくれ!もっとだ!という要求に応えなくてはい…

京都・神戸をゆく〜植治の庭 後編〜

さて後編、まずは洛翠庭園に向かう。 ここも現在は旅館。庭だけみることも出来るし(有料)、庭とお茶を楽しむことも出来るし、食事をするというチョイスもある。今回はせわしない無粋な旅行者のなので、庭だけ。もとは明治の実業家藤田小太郎の本宅だったらし…