answer songsの残り3編

 TORNADO BASEのanswer songs、残り3編を読んだ。
「さかしま」 円城塔 ‘帰還者へのガイド’という形式ではじまるが、当然話はでかくなり。これまたなかなか難しいなあ。ただ11章の冒頭には喜んだ。あれ、好きなんだよね。
「笑う闇」 堀晃 久しぶりに読む堀晃作品。これは理屈抜きに面白いですね。近未来、笑演芸に導入されたロボットの話。二台のロボットだとコストが高すぎるから、人間とロボットのコンビで漫才をやることになる、という展開が巧いですね。関西の作家らしく、お笑いの世界の裏事情に精通していて作品にリアリティを与えていてるのが良い感じ。モデルは太平サブロー・シローでしょうか。
「火星のコッペリア」 山田正紀 火星探査隊を描いたストレートなSF。この人も久しぶりに読むなあ。短いけど見事な切れ味で楽しめる。

あとは小松左京エッセイ。単行本は8月刊行予定らしい。