2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『太陽の黄金の林檎』 レイ・ブラッドベリ

本年最後はブラッドベリで。ブラッドベリは抒情的な作家というイメージが強く、なんとなく自分の守備範囲外だなあなどと思い、これまた不勉強にもあまり読んでおらず、本書も初読。「ミルク色の月はイリノイ州の上空に昇り、その光を受けて河はクリームに、道…

『紙葉の家』 マーク・Z・ダニエレブスキー

写真家ウィル・ネイヴィッドソン一家が奇妙な家で体験した恐ろしい出来事。→残ったヴィデオなどからザンパノが『ネイヴィッドスン記録』を残す。→それを発見したジョン・トルーアントが注釈・編集。というような複雑な構成をベースに、沢山の注釈が暴走した…

JBがああ!!

逝くなんてええ!!!まさかまさかそんな日が来るとは・・・。何があっても死なない。そんな怪物だったはずじゃないのか。これまたクリスマスの日だとはなあ。巨大な山脈のような作品群ゆえ、全然登れていない山がまだまだある。取りあえず個人的に好きな5曲…

今夜は

クリスマス・イヴ。CKB友の会からのDVDで和む。今年も楽しませてもらったなあ。Merry Cristmas&Happy New Year !

‘死後硬直’ ジョン・エントウィッスル

ラテン語で死後硬直を意味するバンド名、どうやら別のスラッシュメタルバンドにもあるようだが、実にジョン・エントウィッスルらしいネーミングである。ジャケットも棺桶だし。このアルバムの音楽コンセプトはロックンロール。他のアルバムでも割合親しみや…

『死のロングウォーク』 スティーブン・キング

100人の少年のうち、1人だけが生き残るレース。ルールは簡単、歩き続けて時速4マイル以下になると警告1回、警告4回目で射殺されるというのだ・・・。何だかどこかの小説にそっくりな気もするが、こちらの方がずいぶん先。あまりにストレートに話が展開するの…

そういうことか

リチャード・リンクレイターが気になったので、柳下毅一郎氏の素晴らしい映画ガイド「シー・ユー・ネクスト・サタデイ」を調べたら『ウェイキング・ライフ』がドラッグ映画であることが判明。なるほど元々そうゆう人だったのねん。

映画‘スキャナー・ダークリー’

公開される劇場が少ないので、逃すと一生観られなくなるかもしれないと思い、とにかく‘スキャナー・ダークリー’を観た。まず実写にデジタル・ペインティングを施す〈ロトスコープ〉という手法による映像が独特。監督のリチャード・リンクレイターは作品『ウ…

『虹をつかむ男』 ジェイムズ・サーバー

都会的な軽いタッチが特徴。 ジャンル分けは確かにしにくい作風で、作品は多様。日常に妄想が入り込むタイトル作や「愛犬物語」「決闘」なんかは割合ふつうの形式のよく出来た小説。「空の歩道」「大衝突」「142列車の女」「妻を処分する男」「ビドウェル氏の…

『黎明の王 白昼の女王』 イアン・マクドナルド

イアン・マクドナルド(プログレじゃない方)の長編ファンタジー。異世界とつながる能力を持ってしまった一族(女系)の物語とでもいいましょうか。 時代を変えての三部構成(形式的には四部だが、短い第三部は第二部の続き)で、様々な手記で語られる第一部、語…

雲と夕焼け

雲がゆっくりと流れていきます。そして森の夕陽。写真は練習中です。