ディック

『模造記憶』 フィリップ・K・ディック

新潮文庫のディック短篇選集はたしか3冊あって、他読了した『悪夢機械』と未読の『永久戦争』。これまたディックらしい短篇集だ。「想起装置」 いわゆる精神科医もの(主人公が精神科医にかかって「変な夢を見るんです」とか相談する場面から始まるパターン)…

ブレードランナーの思い出

ここを見て、先日‘ブレードランナー ファイナル・カット’を観に行った。(伊藤計劃氏の批評眼はいつも素晴らしいなあと思う) 当ブログの中の人物さあのうずは熱心な‘ブレードランナー’マニアではないが、公開当時に度肝を抜かれ、その時に何回か観に行ったし…

『悪夢機械』 フィリップ・K・ディック

やっぱりディックは面白いなあ。(以下○が特によかったもの)「訪問者」 放射能で汚染された地球で突然変異した生き物ばかりがはびこっているという話。普通かな。「調整班」 時空を調整する機関の不手際で、現実から遊離してしまった男の話。日常がつくりも…

映画‘スキャナー・ダークリー’

公開される劇場が少ないので、逃すと一生観られなくなるかもしれないと思い、とにかく‘スキャナー・ダークリー’を観た。まず実写にデジタル・ペインティングを施す〈ロトスコープ〉という手法による映像が独特。監督のリチャード・リンクレイターは作品『ウ…