2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Sparkling Cafe

各所で話題のNescafeの Sparkling Cafe。暑い夏にシュワっとコーヒーを!ってな企画が通った理由は不明。コーヒーが残ったコップに甘い炭酸飲料をいれてしまったような味で・・・。勇気のある方にだけオススメ。

『ぼくがカンガルーに出会ったころ』 浅倉久志

SF翻訳界の大御所の初エッセイ集である。訳文をどうとか評価できる能力はないので、あくまでも印象だけだが浅倉先生というとなんとなく‘軽妙洒脱’という言葉が思い浮かぶ。ヘヴィな傑作や感動の名作も数々紹介されているが、決して物々しく押し付けがまし…

『元気なぼくらの元気なおもちゃ』 ウィル・セルフ

「ごっつい野郎のごっつい玩具」ではなかったのですか? ドラッグ作家による悪夢的世界、みたいな帯の文章は半分あたりで半分はずれ。クールな世界観というよりはやるせない、割と人間くさいトホホな世界がイギリスを舞台に繰り広げられている。そのドラッグ+…

『影が行く』

記念碑的作品。このアンソロジーの高評価から翻訳SF短編出版が安定供給されるようになったと思っている。20世紀SF、奇想コレクション(など)へと続く中村融ブランドの確立ということも出来る。多くは1950年代以降の作品で占められ、モダン・ホラーSF集…

『螢』 麻耶雄嵩

たまには本格ミステリ。とあるオカルト探検サークルの面々が、好事家のOBの招きで、過去に連続殺人がおこった人里離れた洋館で合宿をすることになった。そこには(おやくそくどおりに)嵐がやってきてメンバーらは孤立、そして(もちろん)殺人事件が。誰がど…

『フランケンシュタインの子供』

いくつか問題のあるアンソロジー。ひとつはシェリーの原典関連のものと映画関連のものが混在していること。もうひとつは、テーマに沿って集めて歴史的な流れを、というのは判るが結果的に古い作品と後の時代の普通のSFとで雰囲気に落差がありバランスを欠…

『マッド・サイエンティスト』

異常な科学者が巻き起こす不気味な物語、というアンソロジー。一部ちょっと違う感じの話もあるが。ちなみにすぐ下が原書の表紙。中々いい感じだけど、これじゃ日本では売れないかも(アメリカじゃどうなんだろ?)。印象に残ったのは、1960年の発表ながら昔の…

『蠅』 ジョルジュ・ランジュラン

やはりモーリス・ルヴェルと比較をしてしまう。皮肉なユーモアの感じか。エスプリだろうか。いやそもそもエスプリっていったい何。モレシャン、トルシェ、セイン・カミュ・・・ 閑話休題。基本的にはアイディア・ストーリーだし、ミステリ的な謎解きもあるん…