2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

映画‘ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド’

勢いで映画も観てしまった。ところどころ原作との違いはあるが、こちらも良い。 ロックバンドのドキュメント仕立ての演出は、原作の手法と一緒。最近はこういったドキュメントを日本でもみる機会が多くなり、演出が多くの観客にも理解可能と判断されて公開も…

んんん???

衛星放送でソダーバーグ版「ソラリス」をやっていたので、もちろん期待せずに観た。まあいまさらですけれども。きれいな映像の落ち着いたつくりだったのは意外。ジョージ・クルーニーはちょっと雰囲気が違うような気はしたけど。途中まではこんなもんかなと…

『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』 ブライアン・W・オールディス

ええ、そりゃこの紹介文を読んだときから待ってましたとも!オールディスのポップ音楽もので、‘Tommy'あたりが元ネタといわれれば当ブログとしては見逃せるはずはなし。 英国の片田舎に生まれた結合双生児がポップスターに成り上がって、愛憎から破滅してい…

『血は冷たく流れる』 ロバート・ブロック

解説の井上雅彦氏のご指摘どおり、言葉のうまい遊びがオチに見事に結びつくような話が多く、誤解を恐れずにいえば良質の落語を思わせるものもある。また「サイコ」の原作者らしく、映画や芸能がらみのネタも目立つ。以下◎がオススメ。「芝居をつづけろ」 the sho…

『子供たちの午後』 R・A・ラファティ

以前出版されたのが1982年だから四半世紀(!)も前になるのか・・・。タイトルから何となく可愛らしい子供向けの話が中心なのかと思っていたが、奇想天外なユーモアにあふれながらも残虐ないつものラファティで安心(?)した。ラファティの面白さを説明するのは中…

『ピーナツバター作戦』 ロバート・F・ヤング

小さい頃、ピーナツバターって嫌いだった。ピーナッツが元々好きではなかったし、甘ったるい味も加わって、さらに馴染めなかった。兄弟や同級生はピーナツバターが好きだった。皆が好きなものを嫌いだったんで、なんだか疎外感を感じたものだ。大人になると…

『独白するユニバーサル横メルカトル』 平山夢明

あけましておめでとうございます。本年もおつきあいをいただければ幸いです。 新春第一弾はコレ!いやいや早々にエグイものを読んじまった・・・。 というわけで、残酷な描写や気色の悪い表現をお好みにならない方はこの本を御避けください。 執拗な暴力残虐…