2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧
‘特別料理’という超有名な短編がある、と聞けばまずアレかなと考えるよね。で、やっぱりアレなわけだけどこれが傑作なんだよなあ。あらすじだけで小説を読んだ気になっちゃいけないんだという基本的なことを思い出したり。するとこの人の特長は、アイディア…
まだまだ翻訳短編集の出版攻勢は続く。復刊ですけどね。 ちょっと懐かしい青心社SFシリーズが。 悪漢と密偵さん、アルファ・ラルファ大通りの脇道さんのところで知りました。 有難うございました。 あの頃はまだ手が出なかったんだよなあ。デーモン・ナイ…
これは『終着の浜辺』より、さらに〈普通の〉SF短編集のように感じられる。普通というのはアイディアを中心に話が展開されることや、その顛末がはっきりとしたオチとして提示されるといった作品が多いことによる。それにしても見事なアイディアと色彩豊か…
あらすじを追う程度の初読だけど、やっぱり凄いわ。まずネタ自体が50年たった今でも(ある意味現代ではさらに)衝撃的だし、ハンバートのナルシスティックでグロテスクな自己弁護もまた十二分に恐ろしい。さらに若島先生自身の解説によると、背景となるテーマ…
熱心な映画ファンとは口が裂けてもいえない当ブログ管理人だが、ブライアン・デ・パルマは自分の中では好きな監督に属する(とはいっても劇場で観たのは6作)。初めて観たのは‘殺しのドレス’。華麗な映像テクニックと変態性あふれる作風にやられ、トラウマにな…
というわけで行って来ました、クレイジーケンバンドショウ@中野サンプラザ!まだツアー中なのでネタばらしはしないことに。いろいろ書いて盛り上がりたいが・・・。新旧様々な選曲でとにかく文句なく楽しめるライブなのはもちろん、ニューアルバムのキャッチ…
明日だ♪中野
42年ぶりの復刊とは意外なほどすんなり読める傑作ばかり。「アリバイ」 サイコ・キラーもの。主人公の心理描写と(物語中の)出来事の間の絶妙なずれがポイント。コワい。「青いレンズ」 アイディアとしては昔の中間誌の日本SFみたい。ただドタバタにはならず奇…
頑張って原書で読んでみた。ちなみに原書読了はこれまで数冊程度)。翻訳で作者固有のモチーフを飲み込んでいたからか単語が平易なのか、思ったより理解できた。 韻や語呂合わせが頻繁に登場しており、文章のリズムが(ノーマン・メイラーが裏表紙で指摘するよ…