2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『砂漠の惑星』 スタニスワフ・レム

6年前に消息をたった宇宙巡洋艦コンドル号捜索のため<砂漠の惑星>に降り立った無敵号が発見したのは、無残に傾きそそりたつ変わり果てた船体だった。(裏表紙の紹介より) 久々にバリバリのハードSFを読んだという感じ。レムはユーモアものとシリアスも…

小説すばる11月号 特集・ストレンジワールドへようこそ!

特集タイトルからちょっと面白そうだと思っていたが、なんと若島正選の「義眼」ジョン・キア・クロスが載っているということで、即購入。異色作家短篇集19イギリス篇の「ペトロネラ・パンー幻想物語」の作者であるが、そこの作品紹介で「義眼」についての言…

『喋る馬 柴田元幸翻訳叢書バーナード・マラマッド』

待望の一冊だったが、7作(11作中)が既読だった(少悲)。まあしょうがないか。で、既読も再読してみたが、やっぱり不思議な話が多い。たしかに「ユダヤ鳥」「喋る馬」は超日常的な生き物が出てきたりするわけだが、それ以外の話では展開はまあ分かるがその後…

次期監督について

今年はもう書くには辛すぎるベイスターズの話題だが、決まってからじゃつまんないので、一応次期監督について書いておこう。ノムさんは絶対に嫌です。話芸として一流だし、傍から見ているとオモロイけど、(楽天フロントの対応の是非はともかく)非常に扱い…

『ジャック・メスリーヌの生涯 世界を震撼させた犯罪王』 ジャック・メスリーヌ

ジャック・メスリーヌの名は子供の頃に聞いたことがある。本物の怪盗がいると知ってびっくりしたものである。この本はその自伝である。物書きの経験なぞないはずの彼の文章は実に達者で勢いがあり、良質なクライム・ノヴェルのようにグイグイひきつけられる…

『デューン 砂漠の救世主』 フランク・ハーバート

ポウルが権力を握り恒星間帝国の玉座に着いて12年―いまべネ・ゲセリット結社、宇宙教会、べネ・トライラックスの顔の踊り手(フェイス・ダンサー)たち旧勢力は糾合してムアドディブ皇帝に対する陰謀をたくらみ、アラキスの宮廷めざしひそかにその恐るべき策…

ベルギー幻想美術館 Bunkamura ザ・ミュージアム

久しぶりに美術館、Bunkamura ザ・ミュージアムで‘ベルギー幻想美術館’をみてきた。象徴主義からシュルレアリスムの流れというのがあることを不勉強ながらはじめて知る。で、メインのデルヴォー、移動遊園地の仕掛け人形がモデルとなったという眼の大きい無…

戦闘妖精・雪風シリーズ

神林長平がデビューしたころにSFマガジンを読み始めているから、初期(ごく初期)はよく読んでいた。思春期をテーマにした『七胴落とし』なんか高校生だったから随分とはまった。ただその後はほとんど読まず、たぶん20数年ぶりになる。この雪風のシリーズ…

久しぶりに夕陽の写真

久しぶりに浜辺で夕陽を見た。 この後さらに夕闇の美しい変化が。帰りには満月も。得した気分。そうそう、昨日『歌の翼に』を購入♪

SFマガジン11月号 J・G・バラード追悼特集号

最初SFマガジンだと気づかなかった。駅構内の書店で入手したのだが、J・G・バラードのポートレイトが表紙で、しかもモノクロで地味だったので分からなかったのである(確認してみたらクラーク追悼特集?はカラーの顔写真だった)。未訳短編、評論、エッセ…