2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

最近TVで観た映画

最近TVで見た映画等の備忘録。“ええじゃないか”(1981年) 泉谷しげるや桃井かおりが出ている。世代的には懐かしい映画で、初めて見た。三味線のSwing Low,Sweet Chariotや見世物小屋のフレンチカンカンなど和洋新旧の取り合わせの巧さに今村昌平のセンスが光…

『黒い海岸の女王』 新訂版コナン全集1 ロバート・E・ハワード

黒い海岸の女王<新訂版コナン全集1> (創元推理文庫)ロバート・E・ハワード東京創元社発売日:2006-10-24ブクログでレビューを見る» 2006年に出された新訂版で、ハワードの原典に忠実な作品を収めた上にエッセイや創作メモや書簡等まであるという、文庫なのに…

『小説のストラテジー』 佐藤亜紀

小説のストラテジー (ちくま文庫)佐藤亜紀筑摩書房発売日:2012-11-07ブクログでレビューを見る» 早稲田大学の講義に使用された覚書に基づく小説論ということだが、大変示唆に富みこれまで読んだ小説論の中でも群を抜いて面白い一冊だ。 書き手による記述が…

『飛ぶ教室』 ケストナー

飛ぶ教室 (光文社古典新訳文庫)ケストナー光文社発売日:2006-09-07ブクログでレビューを見る» 多感な少年時代、悩みをかかえた少年たちの日常を鮮やかに切り取った小説。著者のエッセイ風の語りかけるような文体から、記憶をたどるように本編に入る構成や、…

鎌倉文人録7「ミステリー作家・翻訳家」@鎌倉文学館

外は大変な雪ですが。今日じゃなくて先日行った展覧会の感想を。 http://www.kamakurabungaku.com/exhibition/index.html ほぼ確実に展示が代わる毎に行っている鎌倉文学館だが、今回はミステリー系企画ということで、とりわけ見逃すわけにいかない。で、や…

会田誠展:天才でごめんなさい@森美術館

時おり作品を見かけたことのある人だったが、あまりよく知らなかった(「巨大フジ隊員VSキングギドラ」やサドの「ジェローム神父」の表紙が有名かな)。 今回初めて展覧会に行ったが、日本美術に現代的なモチーフを盛り込む面白さの中に常に悪意やらアイロニー…

映画『ホビット 思いがけない冒険』

観てきたのは大晦日なのだが、雑感を書き留めておくか。 ロード・オブ・ザ・リングが素晴らしかったし、『シャーロック』のワトソン役が最高なマーティン・フリーマンが出ているのだから自分にはとにかく期待通りで文句のつけようのない大満足な作品だった。…

『シリウス』 オラフ・ステープルドン

シリウス (ハヤカワ文庫 SF 191)オラフ・ステープルドン早川書房発売日:1976-04ブクログでレビューを見る»1944年作の古典的な作品で、科学技術により人間に匹敵する知能を与えられてしまった犬の話。期待以上の面白さだった。人工的に作りだされた生命の苦…

『拡張幻想』 2011年版年刊日本SF傑作選 大森望・日下三蔵編

拡張幻想 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)東京創元社発売日:2012-06-28ブクログでレビューを見る»2011年版の年刊SF傑作選。以下印象に残ったもの。「宇宙で一番丈夫な糸 ―The Ladies who have amazing skills at 2030.」小川一水 著者らしいポジティヴさが…

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。昨年は読書量も減少、今年も改善できない可能性が大で抱負といえるものもありませんが・・古典海外文学系、SFでも古典的なものが読めれば、となんとなく思っています。以前よりさらに雑感ぽい断片的な感想になるかもしれま…