2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『夏の涯ての島』 イアン・R・マクラウド

ようやく読了。読了までに時間がかかったものの全体としてはけっして読みにくいと言うわけではないいい短編集だ(時間がかかった理由は下記)。出版社や装丁や表題作の内容などからともするとクリストファー・プリーストとイメージがかぶりそうだが、資質とし…

生誕80年 澁澤龍彦回顧展 ここちよいサロン

用事があって横浜に出かけたところ、<生誕80年 澁澤龍彦回顧展 ここちよいサロン>をやっていることに気づき、港の見える丘公園の神奈川近代文学館に足をのばした(最初美術館と誤記した)。 もちろんSFやファンタジイを読んできているわけだから澁澤龍彦の…

大活躍

クリストファー・プリースト『限りなき夏』、ジェフ・ライマン『エア』ほぼ同時に出たんですねえ。 古沢嘉通先生大活躍月間ですね。 『双生児』解説問題についてはまた後日。

『年刊SF傑作選 3』 ジュディス・メリル編

3も読了。お馴染みの作家が増えてきた。(以下いつものように○が特に面白かったもの)「不安全金庫」○ジェラルド・カーシュ 主人公はある特定の条件のもとでとんでもない破壊力をもつという物質の製造に成功する。奇抜なアイディアとストーリー、さすがカーシ…

いつまで・・・

交流戦になっても回復はみられない・・・ いつまで続く低迷底が見えない・・・ 百敗の影がちらついて消えない・・・

2周年

そうそう、ブログ開始から2年がたちました。ひとえにご覧頂いている皆様のおかげでございます。3年目に突入しますが、特に何も変わることはありません。どうぞよろしくお願いいたします。

『年刊SF傑作選 2』 ジュディス・メリル編

さて、やはり面白かったので2も読了。あたりまえのことだが、年刊だから別にテーマがあるわけではないので、よくいえばバラエティに富んだ悪くいえば内容にバラつきのあるアンソロジーとなる。それでもすんなり読ませるのは、全体のレベルが高いせいか、編…

『年刊SF傑作選 1』 ジュディス・メリル編

年刊SF傑作選はいつか読むと思って買ってあった(6まで)。これまで積読していたが、speculative方面が盛り上がっているので、1巻目を読んだ(引き続き読んでいけるかというとそれは不透明で・・・)。SFを幅広く捉えるジュディス・メリルのこと、いわゆる普…

旧古河庭園、六義園

本日は生憎の雨であったが以前の鎌倉園の話から、植治=小川治兵衛に興味を持ったので東京の旧古河庭園をみてきた。旧古河庭園はもとは陸奥宗光の別邸であったが、宗光の次男が古河財閥の養子になったときに古河家の所有となったらしい。平成18年に国の名勝…

法月先生!

catalyさんのところで驚くべき情報を目にして、野性時代 第54号を購入(私的には大判で平井和正が載ってた頃以来か。四半世紀ぶり?)。さっそく法月綸太郎先生の「ノックス・マシン」を読む。 いやー直球のSFではないですか。近未来が舞台なんだけど、小説…

『僧正殺人事件』 ヴァン・ダイン

いろんな古典を読んでみるシリーズ。今回はミステリの古典。 庭に矢の刺さった死体!そこに置かれたマザーグースの一節。そしてマザーグースの唄に合わせて次々と起こる怪奇連続殺人!難事件にファイロ・ヴァンスが挑む! なかなか面白かった。童謡による見…

バースデイ、そして

今日5月7日はジーン・ウルフの誕生日らしい。それだけ(関連ネタが思いつかなかった)。 ところで出版芸術社による日本SF全集のラインナップはこんな感じ。最近あまりなかった定番の叢書を作ろうという意欲が素晴らしいです。世代的には1よりむしろ2にグ…

引き潮のとき

まだ読んでない、ってそういう話ではなくて。 今日は年に数回くらい大きく潮が引く日。程度だけなら6月にもあるんだけど、休日に当たる日は限られている。で、海に行った。 連休初めてと言ってよいくらいの晴天。富士山も見えた。ごらんのような干潮ぶり。関…

SFセミナー2008

今年もSFセミナー(5月3日)に参加。昼のみ参加のSFセミナー個人的不完全メモを備忘録的に参ります(と、いうことで不正確な点にはご容赦を。以下敬称略)。1.Speculative Japan始動 ワールドコンのニューウェーヴSF企画からサイトのオープンに至ったSpecu…

『筋肉男のハロウィーン〜13の恐怖とエロスの物語〜』 ミシェル・スラング編

さあのうずの実家も神奈川県なのだが、その近所には元々本屋が多くなかった。その昔中学から高校時代帰り道によく寄ったのは古くからある商店街にある(新刊の)本屋と古本屋だった。いずれも小さかった。古本屋の方はたぶん30年近く前からあった。品揃えは…