『螢』 麻耶雄嵩

 たまには本格ミステリ。とあるオカルト探検サークルの面々が、好事家のOBの招きで、過去に連続殺人がおこった人里離れた洋館で合宿をすることになった。そこには(おやくそくどおりに)嵐がやってきてメンバーらは孤立、そして(もちろん)殺人事件が。誰がどういう行動をとったとかあんまし覚えられないので犯人探しのディスカッションに十分ついていけず、やっぱり本格ミステリはちょっと苦手かもとか思っていたら、終盤になって開いた口がふさがらないような仕掛けが!『神様ゲーム』もいろんな意味でとんでもない話で、曲者作家だとは認識していたけど、またやられた。よくもこんなばかげた(←称賛)ことを思いつくもんだ。結局他の作品も読んじゃうなー。