『新しい太陽のウールス』 ジーン・ウルフ

 ひとまず読了。ファンサーヴィスの側面が強いという続編だけに、アクションシーン多めの主要登場人物(ほぼ?)総出演の全体的に明るいタッチの作品という印象。ただそこはそれ、一筋縄ではいかないんだよなあ。正直これを読んでも視界が開けたような感じはさっぱり得られないのだけれど、何となくではあるが細部のそこかしこに気に入っているところがあり、若島先生の解説で書かれているように、今後も自分なりのペースでこの果てしない迷宮をさまよいたいと思う。