『海街diary2 真昼の月』 吉田秋生

 さて一年ぶりシリーズ2作目である。鎌倉に住む三姉妹の元にひょんなことから父親の愛人の娘である高校生がやってきて同居することになる、という話。取り立てて特別な事件がおこるわけでもないこのシリーズ、とにかく続刊が出ただけでうれしい。地元民としては、シーンの一つ一つに、これはあの辺りを描いたのかな、あれ?この駅の近くにこんな道があったかな、とかいろいろ思いめぐらせてしまう。ちょっと悲しかったり辛かったりする出来事があって、でも心底悪い人はいなくて、といったテイストはある意味真骨頂。
 江ノ電極楽寺の駅を通るとき、ふと四姉妹の姿を探してしまう今日この頃です。