大琳派展

 夏に行った<対決−巨匠たちの日本美術>が面白かったので、同じ東京国立博物館の<大琳派展−継承と変奏>をみてきた。人が多かったりで、十分にみることが出来なかったが、酒井抱一の「夏秋草図屏風」が素晴らしかったので少し。元々尾形光琳の「風神雷神図屏風」の裏に書かれていたらしい(ココ)。リンク先にあるように、夏草と雷神、秋草と風神がペアになっているセンス、そして細やかな筆致が見事。特にこの季節、色づいたツタと風に秋草がそよぐ一瞬が描かれているところにしびれた。先日NHK日曜美術館でこの展覧会が取り上げられていたのでみに行ったというだけのことなのだが、多様な作品を残したこの酒井抱一に興味を覚えた。