バリントン・ベイリー逝く

 a day in the life of mercysnowをみていたらバリントン・ベイリーの訃報が。もう71歳だったんだな。今年はSF作家の訃報が多いなあ・・・。
 ベイリーも例によって積読が多く、読了長編は『時間衝突』と『カエアンの聖衣』だけなので、当ブログでは話題にすることはなかったけど、マニアのアイドルと言われ、時に時代を間違えたのではないかと思うくらい大ネタ力技(幾分勇み足!)のアイディアを繰り出す作風で、相次いで翻訳された頃(80年代末から90年代初頭くらい)は大変な人気を誇ったもんです。短編好きなので、奇想短編集のお手本のような『シティ5からの脱出』はお気に入り!まだ彼の訳書が少なかった10代の頃ベイリーを読むためにSFマガジンのバックナンバーを買って、「オリヴァー・ネイラーの内世界」の凄さに頭がクラクラしてしばらくボーっとしてしまったことが今でも思い出される。是非とも復刊を!!