映画‘エンジェルス’TV視聴

 相変わらず横浜は負け続けているわけだが、癒されたい気持ちから、ちょうどNHK−BSでやっていた低迷球団が天使の力で奇跡の優勝を遂げる映画‘エンジェルス’観る。
 実在のMLB球団が低迷から一転して快進撃をするという話は‘メジャー・リーグ’(インディアンス)が有名だし、他にもいろいろあるかもしれない。まして、エンジェルスだから天使が救いに来るというベタ過ぎる話なので大して期待もせずに観たがなかなか面白かった。
 主人公は母親を亡くしさらに父親も養育の資格を持たないため、養母に預けられている少年。それでも少年は父親と暮らしたいと思い、父親の「エンジェルスが優勝すれば一緒に暮らせるよ」という言葉を信じて、連敗続きで最下位に低迷するエンジェルスを応援する。ある夜少年が神様にエンジェルスの躍進を祈ると、球場に天使たちが現れてチームを救う。少年にしか見えない天使の力で躍進するチームに半信半疑だった監督も、やがて少年の話を信じ、毎試合球場に招いて天使の居場所を教えてもらう。そしてチームはいつのまにやら優勝を争うことに。
 筋だけ書くとどうにもベタですが、登場人物の少年たちをめぐる環境はなかなかヘヴィで、サイド・ストーリーとしておちぶれた選手の悲しみもちゃんと描かれているからベタでも嫌みなく観ることができる。ここにはなんの疑いもなく地元の弱小球団を応援するフランチャイズ制の良さみたいなものがほの見え、神奈川出身の横浜ファンであるこちらは点が甘くなってしまうのだな(たとえディズニーがチームの経営に関わっている大人の事情から出来た映画だとしても、実際のエンジェルスが横浜ほどの弱小球団ではないにしても、そして当のエンジェルスがフランチャイズへの立場が不明確でころころ名称を変えてきたとことがあっても)。
  野球ファン、特に弱小球団ファンは観て損のない映画だと思う。ちなみにこの映画は割と好評だったのか、続編があってそちらはアメフトネタのようだ。この辺の流れもお約束だな。

 そういえば昔、大洋ホエールズが神がかりの力を持った外野手の力で躍進するという漫画があったなあ、と思ったらここの海王神人だな。なるほどホエールズ→白鯨がネタになってモビー・ゴッドというわけか。こうした昔のおぼろげな記憶がすぐ調べられるのだからネットは便利だな。