訃報

 伊藤計劃さんが亡くなった。重い病気であることはご本人のHP上にも日常のこととして表れていたから(ほんの数時間の面識ではあったけれども)心配には思っていた。書いても詮ないことながら若過ぎることにどうしようもない喪失感を感じる。ふと、誰かが「冥福」という言葉に違和感を感じる、ということを書いていたような気がしたが、それは伊藤計劃さんご自身であった。それならば自分は彼の残した小説・日記を読み、彼の見ようとしてもの描こうとしたものに思いを馳せていこう。あなたの言葉は間違いなく自分の一部となっているよ。