変だと思ったよ

 なんとなくテレビをつけていたら、やっていた映画“明日の記憶”。特に興味を持っていたわけではないが、ミッチー様が病名を告げる内科医で登場されていたので、おおっと思い観はじめる。で、そのミッチー様の涼やかな存在感はやはり期待を裏切らないのであった。重要そうな役なのだが、実は登場シーンは少なくちょっと拍子抜け。
 でも結局全部観てしまったのは、一見泣ける実話ものっぽいフォーマットを踏まえ、必ずしもそれを大きく外さないものの、一種のワーカホリック中年(50代ぐらい)のホラーにもなっているから。家庭を顧みなかった自分が責められる不安、そこまで働きながら会社に切り捨てられる恐怖といったものが前面に立っていて、励ます人たちとかの登場は少なめで淡々と話がすすむ。ちょっと変なつくりだなあと思ったら監督は、堤幸彦。ああこういう人か。どっか変だと思ったんだよなあ。