HEROES/ヒーローズ

　SFものであるかどうかを問わず、連続ドラマを観る根気に乏しい。
　しかしこの‘HEROES/ヒーローズ’はさすがに面白くて欠かさず観て来た。いよいよ今夜シーズン１最終回だ。
　様々な超能力者が敵味方入り混じって地球の危機をめぐって活躍するといういまどき珍しいくらいストレートな＜ヒーローもの＞である。全体としての印象としては普通に展開したらこうなってたはずの『幻魔大戦』である(例えが古いか？)。日本人オタク青年ヒロ・ナカムラを演じるマシ・オカも中心人物なので日本のファンにも親しみやすい(マシ・オカは天才少年で裏方から俳優になったという本人自身も非常にユニークな人だ)。
　とにかく話が周到に出来ていて、それぞれの超能力者のエピソードが上手く連関している。そしてそれらのエピソードはサイコサスペンス風だったりホラー風だったり学園もの風だったりでテンポよく切り替わるから全く飽きさせない。超能力描写もなかなかよく出来ているので面白い。
　ちょっと日本語パートのセリフの不自然さが残念なのだが、われらがジョージ・タケイがヒロの父親役で出ているからそれも許すか。
　さて、ご存じの人も多いだろうが、シーズン２には田村英里子が登場する。若い人にはピンと来ないかもしれないが・・・。