BS‘わが愛しのキャンディーズ’

 キャンディーズについては熱心なファンや詳しい人が沢山いるはずなのでもうそろそろ終わりにしようと思っていたのだが、先日BSで‘わが愛しのキャンディーズ’をやっていたのでいちおう感想。
 実は結構youtubeにアップされている映像が多かったのでそれほど驚くようなことはなかった(たしか番組そのものもアップされていた気がする。ただ全編みたのはこのBSのがはじめて)。突然解散宣言を行ったコンサートでのファンの反応とかは印象的だったけど。
 前にも書いたけどキャンディーズは小学生のころに解散してしまったので、あんまりよさが分からなかった。子どもだったし宇宙人とか好きだったからそりゃピンクレディーの方がインパクトあったよ(ピンクレディーなんて他のアイドルからしたら飛び道具みたいな存在だったろうなあ)。もう少し大きくなったときはもうキャンディーズはいなかったし。さらにオヤジになった最近でも‘春一番’‘暑中お見舞い申し上げます’などの優等生っぽいイメージがあってもう一つ興味を持てなかった。
 そんなわけでヒット曲自体は「ああ聴いたことあるなあ」というものばかりだけれど、ずっとすれ違い状態だった。そのためその曲の変遷とか意識していなかったんだけど、番組によると曲を作る側にはキャンディーズにも路線の変化があって、解散を前に大人化作戦が行われて‘アン・ドゥ・トロワ’以降はそうらしい。まあ‘わな’はたしかに傑作でその路線で生まれたのだからいいとは思うけど、‘アン・ドゥ・トロワ’なんかはしっとりし過ぎていてちょっと物足りない感じがしてしまう。
 結局個人的には一番好きなのは‘その気にさせないで’あたりかなあ。特に過激な歌詞ではないんだけど、ダンスとか衣装とか含め昭和歌謡的な泥臭さやキワドさがあるところがいいよね。というわけで一般のキャンディーズのイメージは<さわやかなお色気>(ああいかにも昭和な表現!)なんだけど、自分が喜んでいるのは<元気ないかがわしさ>の方なんだな。上品なキャンディーズファンの方々申し訳ありません!