一冊の本

ここに一冊の文庫本がある。裏表紙には小さい写真が載っていて、革ジャンを来た青年が少し照れくさそうに、でもしっかりと視線をそらさずにこちらを見ている。発行は昭和五十五年十月三十一日となっている。本の名前は「コスモス・ホテル」。みずみずしい感性と評され、小さい世界そして生き物に向けられる温かな視線から繰り広げられる穏やかで切ない物語は、当時既にSF少年であった私をさらにSFにのめりこませることになった。

あれから25年余、こうしてその作者の方にリンクして頂けるようになるとは本当に嬉しく、また大変不思議でもあります。
「惑星ダルの日常」
森下一仁先生、本当に有難うございました。
そういえば、カナヘビというトカゲがいることもその時はじめて知ったのでした。
6/1の日記でそんな事を思い出しました。