『ミッドナイト・ミートトレイン』血の本? クライブ・バーカー

基本的に気が弱いので、副題の‘真夜中の人肉列車’とか、
巻頭の‘Everybody is a book of blood:Wherever we are opened,we are red.’とか見ると思わず身構えてしまうが、中身は意外に多彩なホラー短編集だった(もちろん血はいっぱい出てるけど)。表題作や、演出家と愛人の主演女優の舞台をめぐる騒動から話が予想外の方向へ展開していく「セックスと死と星あかり」にみられる不思議なストーリーと奇っ怪なユーモアは、スプラッター以降のホラーらしくも、中々アクの強いもので好き嫌いはわかれそう。やや地味だがグロテスクで壮大なイメージが絵画的に繰り広げられる「丘に、町が」が良い。

 ところで不勉強ながら、裏表紙で作者が結構イケメン作家である事を知った。ちなみにHPで最近の顔をみると↓
http://www.clivebarker.com/
やはりイケメン路線ですね。いやその深い意味はないです(^^;)>ファンの方。