ゴーレム降臨に備えて

 まだゴーレム100を手にしていないが、降臨に備え『虎よ、虎よ!』を再読。いやこの暴走暴発の名作には今更ながら驚かされる。まずは復讐譚というフォーマット自体が盛り上がるし、金持ち文化の悪趣味ぶりやら意外とスクリューボールコメディっぽい演出やら結構サーヴィスもヴァラエティに富んでいるとも感じた。それにしてもベスター特有の疾走感というか加速感はいったいどのような発想から生まれたのだろう。物語は終盤トンでもない彼方までイってしまうのだが、ゴーレム100にはその先が描かれるのだろうか。いやいや楽しみになってきた。

※追記 2008 2/22『虎よ、虎よ!』の新装版がでることになったようです