SFオールタイムベスト100@SF本の雑誌

 やっぱりSFファンなので「SF本の雑誌」は購入。そのSFオールタイムベスト100の話。横並びのSF百選のような形式ではなく作品の順位をつける方が盛り上がるが、それには多くの人が投票して得票数を物差しにするというのが公平なはず。ただそうして選ばれるベストは、いくらプロや目利きの点数配分を多くしたりなどの工夫をしても結局はこれまであったものと変わらないありきたりのベストになってしまう。シリーズものは全体と個々の作品で投票が割れたり、多作な人気作家も投票が割れたりするし、新しい作品の投票が伸びにくいなんていう問題も避けられない。そこで、なんとかこれまでにないバランスの良いカッコいいベストを作りたいということで、エイヤっと三人の合議で決めてしまうことにしたという本末転倒ぶりがなんとも可笑しい。狙いは「他人に見せて恥ずかしくないカッコいいベスト100」ってあたりの様な気がするんだけど、それはそれでちょっと変だけどね(一人で選ぶというのならともかく)。まあお遊びとして割り切ると、結構カッコいいベストになってる気はする。『時は準宝石の螺旋のように』『ストーカー』が20位以内に入って、<魔王子>シリーズや『バケツ一杯の空気』が入っているところとか、海外・日本とも新しめの作品が多いところとか。バラードが『ヴァーミリオン・サンズ』なのはやや弱い感じがするけど。で、これに連動したSFファン度調査SF本の雑誌オールタイムベスト100、48作でした。半分以下か。シリーズものと日本の新しいものを特に読んでいないことが分かった。あとたぶん全然駄目だろうと思っていたホラーマニア度調査もやってみたが、わずか12作。案の定玉砕したが、二桁いってとりあえず良かった。また修行を積みまする。ところで‘SF大将 特別編’はやっぱり面白かったよ。水ネタがさりげなく入ってるところが素晴らしい。