銭湯

 唐突だが、家の風呂が工事をすることになり、銭湯に行くことになったのである。
 すぐにのぼせてしまうのでサウナは苦手で、リーズナブルなこともあって銭湯にした。
 行く先は、知る人ぞ知る金春湯。
 ここは凄い!何が凄いって、銀座にあるんだよ!
 ネオンに彩られた銀座に何故かポツンとある昔ながらの銭湯。実は狙って行ったのではなく、勤務先から一番近いので。今は銭湯の数も随分少ないようで、仕事帰りに行けるところ自体が限られている。銭湯なんて、部活の合宿以来、二十年ぶりくらいかしらん。
 久しぶりなんで変に緊張したっすよ。
 番台にいたおばあさんに450円を払う。タオルやシャンプーのセットもあるようだ。
 14番のロッカーの鍵を渡される。夜7時くらいで、客は3〜4人。でも、少しずつ入れ替わっている。風呂はジャクジーもあったりして、なかなか気持ちがいい。のぼせやすいんで、すぐ上がってしまったけど。
 一人、中央〜西アジアあたりっぽいルックスの、たくましいおニイさんが慣れた調子で熱い湯船につかっていた。たまたま上がる時間が同じくらいになったら、おニイさんのロッカーは13番で隣だった。行ったことがある人は分かるだろうけど、例のごとく古い木のロッカーで、隣の扉が開くとこちらの扉が開かなくなってしまう。同時に着替えてるので、申し訳ないけどちょっと13番の扉を押すと、小声で「スミマセーン」といわれる。いえいえこちらこそ。で、おニイさんは先に出て行って、新しい客が来たのだがまた13番。客の数が多いわけではなく、他に沢山ロッカーがありそうなのに。どうやらおばあさん、限られた番号しか覚えられないのか、しょっちゅう13番と14番を割り当てているらしい(笑)。
 そんなこんなで、楽しかったですよ。どうですかみなさんもたまには銭湯でも。
 マギー司郎師匠もおすすめしてるし。

 次は大船に行こうかな。