SHERLOCK第2シーズン

 現代版シャーロック・ホームズBBC‘SHERLOCK’第1シーズン分からNHK-BSプレミアムで放送していたので観たら評判通り面白かった。
 現代版にするにあたって携帯やネットを駆使する内容になり結構大胆にストーリーの方も作り直しているようだが、しっかり原作のポイントを押さえているところがニクい。何よりも楽しいのはイギリス風のひねったユーモアというか、どの登場人物がイカれているところだろう。シャーロック・ホームズは超人的な推理力を発揮するも場違いな発言を繰り返すところがコミカルに描かれているし、ポイントとなるワトソンも振り回される人物ながら初回に自ら好んで危険な生活に入り込むし、明らかに女性にヨワい。脇役もいい。もちろんストーリーも精緻に作られていて、テンポよく90分で進むから濃密。
 今回第2シーズンが始まったが(全3話、うーんもっと観たい!)、期待以上の出来で大ネタの仕掛けもあったりして十二分に堪能した。妖しいアイリーン・アドラーが素晴らしい。こちらを読む(あっと、未見のかたはドラマの方を観てからで)と原語の部分はもっと深い楽しみがあるようで、何度観てもよさそうだ。あと2話必ず観なきゃ。
 シャーロック・ホームズのリメイクといえばロバート・ダウニー・Jrによる映画版も好調だが、あちらはスチーム・パンクで、こっちのSHERLOCKはサイバー・パンクといった手触りの違いを感じる。あとはまり役ホームズのベネディクト・カンバーバッチ映画版のスタートレックに出ることが決まっているらしい。おお!スポックか?と思ったが違うらしい。いやなんとなく人嫌いっぽい演技がスポックも出来そうな気がしてしまったんだよねー。