SFセミナー2007

 ゴールデンウィークSFセミナー(昼の部だけだけど)。
 ようやく森下一仁さんにご挨拶することが出来ました。これまで失礼を致しました。
 他雑感。
 1.「奇想天外」の時代 元奇想天外編集長の曽根忠穂さんへの高橋良平さんの代弁ぶりが印象的(笑)。奇想天外誌が当初は60年代のアングラ誌からの流れがあったことがよく分かる。そういえば漫画の話が出ていなかったな。
 2.アヴラム・デイヴィッドスンの思い出を語る これは楽しかったですよ!グラニア・デイヴィスさんは知日家ということで、非常に分かりやすくユーモアたっぷりに思い出を話されており、いやあ良かった。運命的出会い(誰かSF作家に会いたい!とゴードン・ディクソンの奥さんにお願いしたら家を教えてもらったそうな。第一印象はスゴイひげの人でそのままアパートに居ついたってマジですか!)から、ペンシルヴァニアでのデーモン・ナイトらとの交流、英領ホンジュラスへの移住などなど直接話を聞くとやはり興味深い。英領ホンジュラスからグラニアさんが冗談でお願いしたイグアナが届いた話だとか、メキシコでの編集長活動だとかはかなり笑える。グラニアさんが作家としての彼を本当に敬愛しているのが分かり、『どんがらがん』の解説を読むと苦闘の連続だったデイヴィッドスンであるが、ちょっとイイ話かもしれない。
 4.こうして《異形》は10年を迎えた はや10年。大輪の花というか大樹というか、実り多い《異形》である。諸作家と並んでいる壇上をみると井上雅彦ファミリーというかそんな感じの集団になっているのか。平山夢明さんの「コンビにで立ち読みするような読者のために、‘たろうくんがどうこうしました’という童話みたいな話で惹きつけて・・・」には場内爆笑。いやまあそれはその通りなんですけど、童話といっても随分色合いが。
 今年も楽しめました。