メッタ斬りレース予想の季節です

 こちらにおいでになるひとびとは大森望&豊崎由美のメッタ斬りコンビによる芥川賞直木賞の受賞レース予想についてご存知の方が多いと思う。当ブログの人物もこの企画が楽しみである。恥ずかしいかなこれまで候補作はほとんど読んでいない。普段文学に親しんでおらず今年生まれて初めて文學界を買ったような者が何を楽しむのかというようなマジメな方もあろうかとは思うが、祭りは楽しいものである。むしろこの企画のおかげで<小説を読んでいなくても流行をなんとなくつかんでいる気分>になり、様々な日本作家の名前を親しめるようになったのである。そんな不埒な読者の意見だが、作家というものはできるだけ多くの人に読んでもらいたいと思っているだろうから、やっぱりこういう企画は素晴らしいと思う(誤解を招かぬよう告白するが、大森さんとは面識がある。ただ別に仕事上でのつきあいがあるわけではないので、この感想はあくまで個人的なものである)。またこうした企画が成り立つのも、幅広く小説を評価できるお二人の優れた批評眼あってのものだ。さらにこの二人の絶妙なキャラ立ちの良さも楽しめる大きな要因と思う(特に社長) 。
 ただ初心者には楽しみ方のコツがある。ひとつはやはり受賞前に受賞予想を読んでおきたい。過去からの流れを読んでおくとさらに楽しめる。ところが、結構サイトが移動しているので過去のものが読みづらい。と思ったら今回Parco Cityのやつの下の方にまとめてでているではないか。いったんつくったがまとめはいらないようなのでやはり消してリンクだけにしました。もうひとつ大事な点がある。なんと(ってあたりまえだけど)この芥川賞直木賞は年に2回もあるのだ!だからあっというまに次の季節が来てしまうのでレース予想を後で読む羽目になることがあるのだ(やはり受賞前に読みたいよね)。年2回もあるのに続いている企画なのだ。さらに本屋大賞もある。それにしても二人ともよく読んでいるよなあ。あっぱれとしかいいようがない。

◎今回第137回芥川賞、直木賞レース予想
(蛇足ながら第131〜133回はexcite books、第134〜136回はnikkei BP net。nikkei BP netの方には第3回本屋大賞予想もある)

 メッタ斬り本はあげとくか
文学賞メッタ斬り!
文学賞メッタ斬り!リターンズ
文学賞メッタ斬り! 2007年版 受賞作はありません編 (2007)