日本SF大賞

 第28回の日本SF大賞最相葉月さんの『星新一 一〇〇一話をつくった人』に決まったらしい。映像含めたいろいろな形態の作品が対象になるというのが日本SF大賞の特徴なので、久しぶりのSF関係ノンフィクションの労作であり、結局今回の候補の中では最もおさまりの良い結果だったということか。もちろん大変な傑作であることもいうまでもない。
 賞を渇望していた星新一の話がこういう形で大賞となることは不思議な巡り合わせのような気もするが、これを通じて新たな視点から星新一が語られることが何よりも大事なことなのかもしれない。