CKB “SOUL TOUR 009” @ Zepp Tokyo

 日が変わったので、昨日のことになる。久しぶりのライブということで緊張気味の剣さんであったが、もちろん最高でした。読書系ブログだからそれほど多くのCKBファンが読んでいるとも思えないが、演奏曲を書いてまっさらの状態でこれからライブに行きたい人がうっかり見てしまったらいけないので止めておくが、一曲だけちょっと触れる。お許しを。


 Loco Loco Sunset Cruiseを久しぶりにライブで聴いた。2005年のアルバム‘ソウルパンチ’収録のCKBお得意のミドルテンポのロック/R&B系の佳曲で、ライブでも何度か聴いたことがある。ただ昨年のファンの人気投票(CKB TMNK SUMMIT Vol.4)では84位。つまり、まあまあの知名度があるが超人気曲というわけでもない(ただしこのランキングは友の会による濃ゆい選曲で、タイガー&ドラゴンが105位までしかいっていないという代物だが)。突飛な歌詞やアレンジがあるわけでもないしね。しかし、この曲の歌詞は実によくCKBの特徴が出ている。イチバツのおネエちゃんとちょっといい仲になって彼女のアパートの合鍵を渡されちゃいそうになるっていう話なんだけど、最後は夢落ちで目が覚めるのがスタジオなんだよね。つまりモテのように見えるが実際は音楽漬けで明け暮れるCKBの日常が暗示されているわけ。そう、不良っぽい剣さんだがホントは非モテの側の人だという歌なのである。歌詞で明確にそういうつくりになっているものが必ずしも多いわけではないように思うが、以前ライブの冒頭で使われていたHemi Hemi Dodge Cruisingのミュージックビデオでは音楽が流れている間だけビキニ美女をはべらしている映像になり終わるとシュウマイを食べているスモーキーTと剣さんが車に乗っている日常に戻ってしまうとか、GTのジャケットでは助手席の美女はイラストだったり(これも剣さんの脳内彼女かもしれないのだ)、CKBにはそうした演出が時々ある。そうしたセンスが幅広い支持を得ている理由の一つだ思う。

 初期の曲など含めいつもながら幅広い選曲で、おなじみの曲もアレンジを変えてくるなどホントに行く度に発見があるライブである。帰りにゆりかもめから見た月は大きくてきれいだった。いつもいい音楽を有難うCKB