BEST−SF2009

 毎年恒例、森下一仁先生の惑星ダルの日常・BEST-SF2009投票に参加。
1.バレエ・メカニック 津原泰水 2点
2.あなたのための物語 長谷敏司 1点
3.壊れやすいもの ニール・ゲイマン 1点
4.フロム・ヘル アラン・ムーアエディ・キャンベル 1点
 このベストのいいところは締切が2月28日までとゆとりが大きいところ。ベスト選びにあたって、一平凡かつ遅読のSFファンとしては、数多くの作品は読めなくてもせめて話題作や気になる作品ぐらいは読んでおきたいもの。締切日が2月末というのはその点でありがたい。
 数年前ほとんど読んでいなかった日本SFを昨年は何冊か読みました(昨年の日本SF大賞候補は一作を除いて読んでいた)。この4作だと本来はバレエ・メカニックとフロム・ヘルの一騎討ち(AXNミステリー闘うベスト10の1、2位と同じだけど)。まあジャンル読者として、やっぱりSFらしさを重視してバレエ・メカニックを2点に。あとの2作は個人的な思いから。病の問題を愚直なあまりにストレートに取り上げた2の心意気に。3は数少ない原書で(一応)読み終えた思い出の作品として。海外作品に投票が集まっていないようだけど、翻訳短篇集も『洋梨形の男』『モーフィー時計の午前零時』と本来ならば入れるべき作品も揃っていたと思う。皆様もぜひ投票を!