『海街diary3 陽のあたる坂道』 吉田秋生

 冒頭山形の話になって、あれあれと思ったがすぐに鎌倉風景が出てきてほっと安心。やっぱ馴染みの風景を楽しめるのは地元民の特権だかんねー。
 特にこれまでと変わらない内容だけど、各人物が立体的に動き出していよいよ面白くなってきた。特に少年少女の心の移ろいを、大人への成長を肯定的に織り込みながら描けるのがこの人のいいところなんだよなとあらためて感じる。一方で大人の切ない想いだって繊細な手つきで表現されている。箸の下りなんて巧いよなー。
 『すずちゃんの鎌倉散歩』買わなきゃ。