映画‘極悪レミー’

 中高時代はメタル軍団の一員だったので、モーターヘッドのレミーの映画となれば観に行かねばなるまい。
 土曜日午後2時の回だったが小さい劇場ながらほぼ満席。さすがの人気である。
 この映画はモーターヘッドのリーダー、レミー・キルミスターのドキュメント映画である。モーターヘッドは1975年に結成されたロック・バンドで高速爆音でならし、スラッシュメタルの祖ともいわれメタル界で多大なる尊敬を集めているバンドである。一方、低音ヴォーカルでロックンロールを基調としていて我が道をいく独特のスタイルからパンク・ニューウェーヴなど多方面からも支持されている(ダムドやニューオーダーのメンバーもインタビューに答えている)。ちなみにレミーはこんな人。

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グラサンはずしたらこんな感じ。
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 さてさて映画の内容だが、みんな大好きレミー!といった空気感にあふれたほのぼの映画であった(笑)。ゲーム大好き、スロットマシーンジャンキーのレミー。ヤッた女は千人のレミー。彼女を失った原因のコカインはやんない、がスピードきめてるレミー。行きずりの関係で出来た息子を勝手に育ててもらって、そのミュージシャンである息子と仲良くやってるレミー。その息子と一緒に××しちゃうレミー。皮のブーツは自分のデザイン、おしゃれなレミー。ミリオタかつ剣のコレクターであるレミー。意外と狭い部屋にちんまり住んで、フライドポテトを自ら揚げてるレミー
 そんなレミーに萌え萌えしちゃう(!?)レミーのアイドル映画だった。みんな癒されること間違いなし!>レミーを知っている人はね(笑)

 帰りに中高時代のメタル軍団の一人と会った。偶然一緒に観ていたのだった。これもレミーのおかげであろう。

※追記 基本的にメタルは80年代しか聴いていないのでモーターヘッドといえばオリジナルメンバーの顔ぶれがどうしても浮かんでしまう。ベースのレミー、ドラムのフィル・テイラーギターのエディ・クラークの顔ぶれはキャラクターのバランスも抜群だった。見るからにクレイジーで悪そうなリズム隊の二人に対し、端正な二枚目でやや控えめにハードながらブルースっぽい渋めのギターを聴かせるエディといった感じ。ちなみにレコードコレクターズのインタビューでは初期にはレコーディングもちゃんとやれる人間がいないためにエディが不慣れながら行っていてその時知識を身につけたという。エディはその後ファストウェイも成功させており、なかなかデキる人物である。そのエディは映画に登場するも、フィル・テイラーが出てこないのはなぜか。レミー以上に凶悪な面相で強烈なインパクトがあったんだけど、仲が悪いのかな。